大分大学医学部附属病院に開設された
日本初の「ケアメイクルーム」にアデランスブースを設置
~頭皮用ローションやユニバーサルデザインの化粧パレットなどを展示~
毛髪・美容・健康のウェルネス事業をグローバル展開する株式会社アデランス(本社:東京都新宿区、代表取締役社長 津村 佳宏)は、4月13日(木)に、大分大学医学部附属病院内に日本で初めて設置された、外見ケアの提供を行う「ケアメイクルーム」に、当社ブースを設置しました。
近年の医学の進歩によりがんや生活習慣病の予後が改善するとともに、疾病や治療によって生じる皮膚や爪など外見上の変化は大きな問題となっており、社会生活の質(QOL)を向上する外見ケアの重要性がますます高くなっています。
新設されたケアメイクルームは、患者さまのQOL向上を目的に、患者さまとそのご家族、地域住民など幅広い方に、外見ケア・化粧療法などを総合的に提供する場を目指して構想されました。公益社団法人国際化粧療法協会が運営を行い、まずは外見ケアに関する情報の提供と化粧品の展示から開始し、ケアネイルなどの施術(2023年6月頃を予定)、化粧品紹介(販売構想)と化粧療法研修など段階的に展開していく予定です。
当社では、これまで医療用ウィッグの開発や病院内ヘアサロンの運営を通じて、患者さまの外見ケアをサポートする活動に取り組んでまいりました。今回、日本初となるケアメイクルームと、ヘアサロンこもれびの連携を図るべく、アデランスブースが設置されました。当社ブースでは、医療用ウィッグに関するパンフレットを設置・配布するほか、ブラインドメイク®※1を広める活動を行う一般社団法人日本ケアメイク協会と共同で開発したユニバーサルデザイン(UD)化粧パレット『BLINDMAKE UD パレット(ブラインドメイク ユーディー パレット)』や、頭皮用保湿ローション『HairRepro MEDIα(ヘアリプロ メディアルファ)』など、外見ケアに関する商品を展示します。
※1 「ブラインドメイク」とは、元来「メイクに夢中」という意味で作られた俗語ですが、視覚障害者が鏡やブラシを使わずに指を用いて自分自身でフルメイクが出来る化粧技法のことを示す意味で使われています。
■『BLINDMAKE UD パレット(ブラインドメイク ユーディー パレット)』について
これまで医療用ウィッグ開発などでがん患者さまの“外見ケア”と向き合ってきた当社が、メイクを用いて外見のケアに悩みを抱える視覚障害者の方々を応援したいという想いのもと、日本ケアメイク協会でブラインドメイク®※1を広める活動を行う視覚障害者の方々と共同で開発した商品です。当社の医療用ウィッグや脱毛時用帽子など外見ケアのアイテムを販売する「アデランスマイリー」(https://medical-aderans.com/)で、2020年より販売しています。
どんな方にも使いやすいユニバーサルデザイン(UD)性にこだわり、視覚障害のある女性の試作品から誕生しました。これまで視覚障害者の方に向けて設計された化粧パレットは無く、晴眼者と同じメイク道具を使用していました。しかし、定期的なフォルム替えや季節毎に容器の形状、色彩、配置が変わるため、その都度色の配置や使用する量を覚え直す必要がありました。また、円柱状のものは転がりやすく、紛失のリスクがあります。そこで、主要な9アイテム※2を1つのパレットにまとめることで、アイテム数を減らし、配置は使用者が使いやすい「クロックポジション」を参考にしました。開閉口は「パチン」と音が鳴る形状を採用し、音で閉じたことが確認できます。
※2 リップ、チーク、アイシャドー3点(ピンク、ブラウン、パープル)、ハイライト、アイブロウ、ラメ、グロスの計9点
■大分大学との取り組みについて
大分大学とアデランスは、抗がん剤治療の副作用である脱毛の予防に関して、2013年に共同研究の契約を締結し、産学連携のプロジェクトをスタートしました。昨年7月には寄附講座「先端がん毛髪医療開発講座[アデランス]」を設置し、抗がん剤脱毛や抗がん剤による皮膚障害に悩む方々を少しでもサポートすべく研究を進めています。
また、2016年には大分大学医学部附属病院に、病院内ヘアサロン「ヘアサロン こもれび」もオープンしています。当社が展開する病院内ヘアサロンは、患者さまのQOL向上を目的に病院内に常設している理美容室で、シャンプー、ヘアカットといった一般的な理美容サービスの提供だけでなく、脱毛に関するご相談、医療用ウィッグの取り扱いやアフターサービスの実施、メイク・ネイルの施術など、患者さまの外見ケアをワンストップで提供します。
アデランス ホームページ | https://www.aderans.co.jp |
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