TOPへ

~アデランス産学連携~
第122回日本皮膚科学会総会において
アデランスがランチョンセミナーを共催

2023年06月20日

 毛髪・美容・健康のウェルネス事業をグローバル展開する株式会社アデランス(本社:東京都品川区、代表取締役社長 津村 佳宏)は、2023年6月1日(木)~6月4日(日)にパシフィコ横浜(神奈川県横浜市)にて開催された第122回日本皮膚科学会総会において、ランチョンセミナー39「男性型脱毛症治療の未来:細胞外小胞(エクソソーム)およびLEDを含めて」と題したランチョンセミナーを共催しました。

 会期中の6月4日(日)にアデランス共催のセミナーが実施され、大阪大学大学院医学系研究科 皮膚・毛髪再生医学寄附講座 特任教授の乾 重樹先生が講演し、浜松医科大学医学部 皮膚科学講座 准教授・病院教授の伊藤 泰介先生が座長を務めました。

■アデランス共催「ランチョンセミナー39」講演概要

演題
 「男性型脱毛症治療の未来:細胞外小胞(エクソソーム)およびLEDを含めて」

座長
 浜松医科大学医学部 皮膚科学講座 准教授・病院教授 
 伊藤 泰介先生

演者
 大阪大学大学院医学系研究科 皮膚・毛髪再生医学寄附講座 特任教授 
 乾 重樹先生

講演内容
 男性型脱毛症治療の未来をテーマに細胞外小胞(エクソソーム、EV)の毛包再生ツールとしての可能性について報告する。EVは細胞から分泌される脂質二重膜に覆われた小胞であり、蛋白質や核酸、脂質など種々の内容物を含み、パラクライン因子として細胞間のコミュニケーションに働く。毛髪再生へEVが応用できる可能性を調べるため、毛包誘導能を維持している毛乳頭細胞(DPC)スフェロイドから採取したEV(DPC-EV)を脂肪由来幹細胞(ASC)に添加してその作用を調べた。その結果、DPC-EVはASCの増殖を促進するとともにDPC様細胞へ分化させることがわかった。とくにDPC-EVは毛包誘導に重要なWnt/beta-catenin経路を活性化するmiRNAを含有していた。以上より余剰脂肪織から採取できるASCを用いた毛髪再生医療においてDPC-EVが未来のツールとなる可能性が示唆された。また従来から検索しているLEDの男性型脱毛症への効果やざ瘡などの皮膚疾患への効果についても紹介する。

■日本皮膚科学会に関して
 日本皮膚科学会は、皮膚科学に関する研究・教育と医療について、その連絡連携を図り、皮膚科学の進歩・普及に貢献し、それをもって学術・医療の発展に寄与することを目的として、全国各地の1万2千人を超える会員によって組織されている公益社団法人です。毛髪をはじめ、人体最大の臓器ともいわれる「皮膚」に関するあらゆる治療や研究に関する学術情報や、「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版」を扱う学会としても知られています。
 第122回を迎える今回は、「広がる皮膚科学」をテーマに開催され、アデランスが本学会に共催するのは今回で連続7回目となります。

学会名称:第122回日本皮膚科学会総会
会  期:2023年6月1日(木)~6月4日(日)
会  場:パシフィコ横浜(神奈川県横浜市)
会  頭:東京大学医学部 皮膚科学教室 教授 佐藤 伸一先生
※アデランス共催のランチョンセミナーは、6月4日(日)に開催しました。


 アデランスはトータルヘアソリューションにおけるリーディング企業の使命として、経営理念の一つである「最高の商品」の開発および毛髪関連業界の発展を目指し、機能性人工毛髪や医療向ウイッグの研究開発、育毛・ヘアスカルプケア関連研究、抗がん剤脱毛抑制研究など、産学連携でも毛髪関連の研究を積極的に取り組んでおります。
 その産学共同研究の成果を国内外の学会を通じて発信し、また、世界の研究者に研究成果を発表いただくことは、毛髪界の更なる進展となり、ひいては多くの方の髪の悩みの解消に寄与し、当社のCSR(企業の社会的責任)であると考えております。

アデランス ホームページhttps://www.aderans.co.jp
アデランス CSRホームページhttps://www.aderans.co.jp/corporate/csr/
※掲載内容は発表日現在のものです。その後に内容が変更になる場合がありますので、あらかじめご了承ください。