アデランスのサポートによる大阪大学皮膚・毛髪再生医学寄附講座では赤色ナローバンドLEDの研究を行っています。LEDの光が髪を育てる可能性があるとはじめて聞いたとき、乾先生は半信半疑でした。

「実験はうまくいかないことのほうが圧倒的に多いので、LEDの実験でちゃんと結果が出たときは驚きました。メカニズムを調べていくと、LEDの光が毛乳頭細胞を刺激することで、ヘアサイクルの成長期を誘導しているらしいことがわかりました。また、毛の成長期間が延びることで、毛も太くなるのです」

すでにLEDは、脱毛の新しい治療方法として取り入れられ始めています。

「LEDの研究は始まったばかりです。照射時間が短縮されるなど、製品としてのスペックはどんどん高まっていくでしょう。また、ニキビやシミなどにも効果が出ることがわかっているので、美容分野でも注目されそうです」

脱毛治療に新たな風を吹きこんだLEDはさらに進化を遂げるでしょう。

乾重樹先生
大阪大学医学部皮膚・毛髪再生医学寄附講座 特任教授。
医療法人桃恵会 心斎橋いぬい皮フ科院長

取材・文/中村未来