今日まで多くの「もの」をつくることで私たちの生活は豊かになってきました。
しかし、WWF（世界自然保護基金）の調査報告によれば、「このままのペースで資源を消費し自然環境を破壊していくと地球一つでは足りなくなる」そうです。そうならないために私たちは変革を迫られています。

資源を消費する世界から、循環させる世界へ。
地球に還るものづくりを。

これらを実現するための「システム」や「技術」がいま求められているのです。アデランスは国連グローバル・コンパクトに署名参加し、これらの取り組みを積極的に行ってきました。


2015年に国連総会が採択したSDGs（持続可能な開発目標）の17の目標を、本書で紹介してきたアデランスの取り組みと結びつける作業も進めています。グローバルに展開する企業としての責任と覚悟が、ここにあります。

「もの」を量産するだけの時代は終わり、これからは新たな「価値」を見出し、創り、ふやしていく時代なのです。

もし、「価値」というとわかりにくいなら「笑顔」と置きかえてみてください。

家族の笑顔が増えるように。
困っている人たちが笑顔になるように。
地球上のどこかで苦しんでいる人たちが笑顔になるように。
そして、そんな笑顔に接することで私たち自身が幸せになれるように。

明日、また一つ新しい笑顔に出会えるように、今できることを一緒に探していきませんか？

取材・文／中山圭子