高脂肪食などによる肥満が薄毛・脱毛を促進するメカニズムの解明(プレスリリース)

2021.06.24
「高脂肪食などによる肥満が薄毛・脱毛を促進するメカニズムの解明 」
― 幹細胞における炎症・再生シグナルの異常が毛包の萎縮を引き起こす ―

東京医科歯科大学・難治疾患研究所・幹細胞医学分野の西村栄美教授(東京大学医科学研究所・老化再生生物学分野 教授兼任)と森永浩伸プロジェクト助教らのチームは、ミシガン大学や東京理科大学などとの共同研究により、肥満を引き起こす要因が毛包幹細胞に働きかけ脱毛を促進する仕組みを突き止めました。
この研究は、国際科学誌 Nature(ネイチャー)に、2021 年 6 月 23 日午後 4 時(英国夏時間)にオンライン版で発表されます。本研究は、国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)『老化メカニズムの解明・制御プロジェクト』やアデランスによる実用化研究支援などの支援のもと行われました。

 

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【論文情報】

掲載誌: Nature
著者: Hironobu Morinaga, Yasuaki Mohri, Marina Grachtchouk, Kyosuke Asakawa, Hiroyuki Matsumura, Motohiko Oshima, Naoya Takayama, Tomoki Kato, Yuriko Nishimori, Yuriko Sorimachi, Keiyo Takubo, Takayoshi Suganami, Atsushi Iwama, Yoichiro Iwakura, Andrzej A. Dlugosz, Emi K. Nishimura
論文タイトル: Obesity accelerates hair thinning by stem cell-centric converging mechanism
DOI :10.1038/s41586-021-03624-x