ヒゲや体毛が濃い人は薄毛になりやすい?考えられる要因と対策を解説

2021年11月29日

目次:

1.「体毛が濃いと薄毛になりやすい」ウワサが生まれた理由

2.男性ホルモンが変質するのはなぜ?薄毛と体毛への影響

3.生活習慣を見直してDHTを抑制!薄毛予防対策

4.薄毛が気になる方はアデランスへ相談を


ヒゲや体毛が濃い人ほど薄毛になりやすい?

「ヒゲや体毛が濃い人は薄毛になりやすい」という話を聞いたことがある人は多いかもしれません。実際には体毛と毛髪の相関関係は明らかにされていませんが、どちらも男性ホルモンが影響していることが知られています。


本記事では男性ホルモンが体に及ぼす影響と、特に薄毛の要因と考えられる理由について解説します。具体的な薄毛対策も紹介しているので、薄毛が気になってきた人は必見です。




1.「体毛が濃いと薄毛になりやすい」ウワサが生まれた理由

「ヒゲが濃い人は髪が薄い」「体毛が濃い人は薄毛になりやすい」という話を聞いたことがあるかもしれません。このようなウワサが生まれたのには、2つの理由が考えられます。


  1. 薄毛の人がヒゲを伸ばすと目立つ
  2. 体毛に作用する男性ホルモンの影響

1.1薄毛の人がヒゲを伸ばすと目立つ

「ヒゲや体毛が濃いと薄毛になりやすい」というウワサが生まれたのはなぜでしょうか。ひとつには、薄毛の人がヒゲを伸ばすと、薄毛でない人に比べて目立つという理由が考えられます。目立つかそうでないかは、あくまでそれぞれの主観によって異なりますが、薄毛の人がヒゲを伸ばしていると、印象に残りやすいと感じる人が多いのかもしれません。


1.2男性ホルモンの影響

もうひとつは、主要な男性ホルモンである「テストステロン」の影響が考えられます。テストステロンは筋肉・骨格の形成を担うために不可欠なホルモンですが、ある影響を受けると変質し、それまでと異なる作用をもたらします。


元は同じでも、変質する前後で体に及ぼす影響に違いが生じるのです。変質後のホルモンは薄毛を引き起こす要因と考えられています。


2.男性ホルモンが変質するのはなぜ?薄毛と体毛への影響

男性ホルモンの代表格であるテストステロンは、男性の心身の成長を促すために必要です。テストステロンの分泌が多いと、体毛が濃くなる傾向があるといわれています。


また、テストステロンが変質した「ジヒドロテストステロン(DHT )」は薄毛に影響を与えることが知られています。テストステロンの変質の仕組みや薄毛への影響について紐解いていきましょう。


2.1男性ホルモンが変質する仕組み

男性の成長期に於いて筋肉・骨格の形成を担うために不可欠なテストステロンは、頭頂部や前頭部に存在する還元酵素「5αリダクターゼ」 の影響を受けるとジヒドロテストステロン(DHT)というホルモンに変質します。


2.2ジヒドロテストステロン (DHT) は薄毛の要因に

ジヒドロテストステロン (DHT) が薄毛の要因と考えられるのは、「毛周期(ヘアサイクル)」に影響を与えるホルモンだからです。

「毛周期(ヘアサイクル)」は毛が抜け落ちるまでに大きく3つの期間があります。髪が成長する成長期、髪が退行し始める移行期(退行期) 、完全に退行する休止期です。



ジヒドロテストステロン (DHT) は、毛を生やす元となる毛母細胞に作用し毛母細胞の働きを抑え、ヘアサイクル(毛周期)に影響を与えてしまいます。ヘアサイクルが乱れ、成長期が短縮されることにより、太くて濃い髪の毛が生えにくくなるのです。


2.3逆に体毛には促進作用が

人間の体の不思議なところですが、薄毛の要因となるジヒドロテストステロン (DHT)は、部位によりその影響が逆に作用することが知られています。その理由は、DHTの影響で体内で生成される「成長因子(グロースファクター)」の違いによるといわれています。

もちろん個人差はありますが、DHTの作用により、頭頂部では髪の成長を妨げる成長因子が、逆にヒゲなどでは伸びるのを促進させる成長因子が生成されやすくなります。


3.生活習慣を見直してDHTを抑制!薄毛予防対策

薄毛の要因となるジヒドロテストステロン(DHT)ですが、以下の生活習慣を見直すことで、 DHTによる影響の抑制 につながるでしょう


  1. バランスが良い食事
  2. 適度な運動
  3. 良質な睡眠
  4. 正しいヘアケア

DHTの影響を抑制することは、薄毛予防にもつながります。自身の生活習慣を振り返り、薄毛対策を意識した生活スタイルに少しずつ変えていきましょう。


3.1バランスの良い食事

栄養バランスの乱れは、頭皮環境の悪化を引き起こしてしまう可能性があります。これはDHTによる要因とはまた別に、髪の成長に悪影響となることが考えられます。そのため、できるだけバランスの良い食事を意識しましょう。


また、以下の食材はDHTの抑制につながる栄養素を含んでいます。意識して摂取するようにしてください。


  • 亜鉛:魚介類・レバー・牡蠣・パルメザンチーズなど
  • ビタミンB6(亜鉛の吸収に必要):牛肉・豚肉・魚の赤身・ピーナッツなど
  • 大豆食品:納豆・豆腐・豆乳など

3.2適度な運動

DHTは、汗や尿として体外に排出されると言われています。そのため、汗をかきにくい人や運動不足な人などは、DHTを排出しにくい体質であると言えるでしょう。


適度な運動はDHTの排出を促すだけではなく、頭皮の血行を促進させて頭皮環境を健やかに保つ効果も期待できます。


また、運動は気分転換やストレス解消にも効果的です。過度なストレスはホルモンの分泌低下など、頭皮環境の悪化につながる可能性があります。薄毛対策には、ストレス解消も重要なポイントであるということを知っておきましょう。


3.3良質な睡眠

薄毛対策には、良質な睡眠を取ることも重要です。良質な睡眠はストレスを和らげてホルモンバランスを整える作用があります。


また、肌や髪などの体の各部位の成長や修復を促す「成長ホルモン」が睡眠時に多く分泌されることがわかっています。睡眠不足に陥ると、成長ホルモンが十分に分泌されない可能性があるのです。


必要な睡眠時間は個人差があるため、自分に合った睡眠時間を確保できるようにしましょう。良質な睡眠のために、激しすぎる運動や就寝前のカフェイン摂取を避けることも大切です。


3.4正しいヘアケア

「生活習慣を見直したけど、薄毛が改善されない」と思っている人は、自身のヘアケア方法を見直しましょう。もしかしたら、間違ったヘアケア方法をしているかもしれません。


シャンプー方法も、しっかりと泡立てて、頭皮を傷つけないよう優しく洗い、丁寧に洗い流すことが重要です。すすぎ残しがあると、シャンプーの成分が頭皮に残り、毛穴の詰まりやニオイ、フケ、吹き出物など頭皮トラブルにつながることが心配されます。


また、薄毛対策として育毛剤やスカルプシャンプーを使用している人は自分の頭皮環境に合わせて、選ぶようにしましょう。自分の体質に合ったものを使用しないとかえって逆効果となる場合があります。正しいヘアケア方法・自分に合った育毛アイテムを使用することが重要です。


4.薄毛が気になる方はアデランスへ相談を

薄毛の対策としては、生活習慣の改善やスカルプシャンプー・育毛剤などのヘアケアが大切ですが、薄毛の要因は人それぞれ違うため、自分の髪の悩みにあった対策をする必要があります。セルフケアをすでに実施しているが思ったような結果がでなかったり、いろいろな情報を調べでも要因がわからないときは、プロに相談してみてはいかがでしょうか。


アデランスでは公益社団法人 日本毛髪科学協会の認定を受けた「毛髪診断士®」によるプロの視点から、それぞれの髪の毛・頭皮の状況に合わせてヘアケアのアドバイスを受けることができます。インターネットでのオンライン相談も行っているので、気軽に相談してみるのが近道かもしれません。


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記事初回公開日:2015年9月1日

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