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びまん性脱毛症とはどんなもので、何が原因で起こるのでしょうか?その原因を探っていきましょう。
女性に多い「びまん性脱毛症」その症状・原因・対策とは
■これってびまん性脱毛症!? びまん性脱毛症の特徴
「頭髪全体のボリュームが減ってきた……」「分け目が広くなった感じがする」「地肌が透けているような気がする」と、以前の頭髪と違うと感じたら、それは、びまん性脱毛症かもしれません。
びまん性脱毛症とは、全体的に髪の密度が低下する、女性に多くみられる脱毛症の総称をいいます。生え際が後退するのではなく、頭髪全体が薄くなるのが特徴です。また、円形脱毛症などと違い、脱毛の境界がはっきりしないのも特性のひとつ。明らかな軟毛化をともなわない若年性の脱毛症も、びまん性の脱毛と分類されています。
■なぜ「びまん性脱毛症」になるのだろう?
びまん性脱毛症には、大きく分けて2つのタイプがあります。
まず1つ目は、「FAGA(女性の男性型脱毛症)」です。薄毛に悩む女性の約半数が、このタイプだといわれています。FAGA(女性の男性型脱毛症)は、加齢により女性ホルモンが減少し、相対的に男性ホルモンが優位となったホルモンバランスに起因するといわれていますが、女性の場合は男性型の要因とされるホルモンの影響以外にも複数の要因が関係していることがあるといわれています。
通常は、生え際から後頭部にかけて抜け毛が増え、同時に毛髪が軟毛化。地肌が透けて見えるようになります。また、特定の部位ではなく、全体的に脱毛が進むことも珍しくないようです。
2つ目は、「休止期脱毛症」です。頭皮全体の毛髪が少なくなる、女性特有の脱毛症。休止期脱毛症は、ヘアサイクル上で、通常は休止期(古い髪が抜け落ちる期間)にある10%の毛髪が、20%ほどに増えることで起こります。FAGAのように短い軟毛ではなく、長い硬毛が頭部全体から脱毛するのが特徴です。
こちらも特定の原因は解明されていませんが、精神的ストレスや疲労、過度のダイエット、加齢、甲状腺疾患や貧血、常備薬による副作用などが要因ではないかといわれています。
「FAGA(女性の男性型脱毛症)」も「休止期脱毛症」においても、原因が特定しきれていないため、決定的な対策がなかなか取りにくいものです。しかし、ストレスをためないこと、バランスのいい食事を摂ること、良質な睡眠を取ることなど、生活習慣を見直すことで改善する場合があるといわれています。
■「びまん性脱毛症」の対策方法
「FAGA(女性の男性型脱毛症)」も「休止期脱毛症」においても、原因が特性されていないため、決定的な対策が明確ではありません。しかし、ストレスをためないこと、バランスのいい食事を摂ること、良質な睡眠を取ることなど、生活習慣を見直すことで改善する場合があるといわれています。
具体的には、ストレスを溜めこまないよう、ストレッチやウォーキングなど、軽度の運動をおすすめします。気分転換できる趣味を持つのもよいことです。
また、バランスのいい食事で、髪の毛によいとされるタンパク質、亜鉛、ビタミンはもちろんのこと、十分な栄養を補給することも大事です。さらに、髪にとっては、睡眠も非常に大事なこと。肌と同様に髪は夜10時~深夜2時頃が活発に作られやすい時間とされていますが、その時間帯にリラックスしていることが重要です。なるべく夜更かしせず、早目の就寝を心がけましょう。
体や心へのアプローチと同時に、頭皮への直接的なアプローチも大切です。まずは、自身のシャンプーを見直し、頭皮負担の少ないシャンプー剤と洗い方で頭皮環境を整えましょう。知らずしらずのうちに、間違った洗い方やすすぎ方が習慣化しているかもしれません。
また、自分に合うシャンプーをチョイスするだけでなく、女性用育毛剤を使うこともおすすめします。「育毛剤は男性が使うアイテム」という概念は、もう昔のもの。いまや、薄毛に悩む多くの女性が育毛剤を愛用しており、その種類も豊富です。
生活習慣の改善、頭皮環境の改善でも変化がみられない時は、育毛治療の専門医師に相談を。専門家のアドバイスで道が開けるかもしれません。
■まとめ
原因が特定されず、決定的な解決法が不明確な「びまん性脱毛症」。改善策をあれこれ試し効果が得られないと、不安が募ることでしょう。しかし、早期にクリニックやヘアケアサロンを訪れることで、打開策が見つかるかもしれません。迷いを断ち切って、その一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。