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目次:
髪は印象を大きく左右する重要な要素です。弱々しく細い髪でボリュームが乏しくなったり、パサパサで傷んだりさせてしまうと、本来の年齢より上に見られるなど、相手に良い印象を与えられない場合もあります。
正しいヘアケアで、いつまでも美しい髪を保つための予防・対策を心がけましょう。
正しいヘアケアを実践するためには、髪が成長する仕組みを知ることが大切です。毛髪が頭皮内で生えてから抜け落ちるまでのサイクルを「ヘアサイクル」といい、このサイクルには、「成長期」「退行期」「休止期」の3ステージがあります。
成長期は、髪の毛の元である毛母細胞の分裂が活発で、毛球部の毛がどんどん製造される期間です。成人1人あたりの髪の量は平均10万本ともいわれ、そのうち85~90%が成長期の段階にあると考えられています。成長期は、一般的に2~6年で次のステージへと移行します。
次に迎える退行期では、毛母細胞の細胞分裂が衰えていき、髪の毛の色を決定する色素細胞の活動も弱まります。次のステージには約2~3週間で移行します。
最後は休止期です。この時期になると毛母細胞の分裂が止まり、髪の毛の製造もストップ。2~3か月かけて、再び成長期に移行します。古い髪の毛は1日に平均60本抜け落ち、100本近く抜け落ちることもあるといわれています。
頭皮を健康に保てば、抜け毛を減らせる可能性があります。以下に挙げたポイントを参考に、賢いヘアケアを実践しましょう。
まずシャンプーをつける前に、軽くブラッシングをして髪についたホコリを取ります。ブラッシングをしておけば、ぬるま湯で充分にすすぐだけでなく、ほとんどの汚れが落ち、シャンプーの際の摩擦を減らします。
ブラッシングは毛先から優しくとかすことが基本です。途中で髪のもつれがブラシに引っ掛かってしまったら、それ以上引っ張らないようにしましょう。無理に引っ張ると、枝毛や切れ毛の原因になります。
髪のもつれを取りたい場合は、外側から薄く髪を手ですくって、丁寧にとかしていくようにしましょう。それでももつれが取れないときは、もつれた部分のすぐ上を手で抑えながら、根元の方まで力がかからないようにとかしていきます。
力を入れず、ブラシの重さを利用してブラッシングすると、比較的簡単にできるので試してみましょう。ブラッシングについてはこちらのページで詳細を説明しております。興味がある方は確認してみてください。
泡立てたら、最初は髪の汚れを落とすために、髪の根元から毛先に向かって洗っていきます。髪と髪をこすり合わせてゴシゴシ洗うのではなく、優しく揉むように洗ってください。
頭皮も同様に、指の腹で揉むようにして洗います。耳の周りやかゆいところは、指を立てて細かく動かしながら、頭全体は指をジグザグに動かしながら、襟足から頭頂部に向かって洗っていきます。
脂性の人や汚れがひどい場合、1回目で髪を洗い、2回目で頭皮を洗う二度洗いがおすすめです。洗い終わったらたっぷりのお湯ですすいでください。シャワーは下から上へ、毛の流れに逆らうと、髪へのダメージが少なく済みます。
へアサロンで人に洗ってもらうのとは違って、自分で洗うとなかなか目が行き届きません。中でも耳の周辺はすすぎ残しが多くなりやすい場所です。
リンスは髪の表面を保護するものなので、頭皮につける必要はありません。根元から5センチぐらいのところから毛先にかけて、髪全体に行き渡るようにつけます。
すすいだ後に少しヌルッとした感触が残っても、髪を保護してくれるからと思いがちですが、シャンプー同様、添加物などが残留しないようにすすいでください。どんなに洗い流しても効果がなくなることはありません。
市販されているリンス、コンディショナー、トリー卜メン卜は、実はほとんど同じ成分が使われています。コンディショナーに比べ、トリートメントはダメージケアの効果がより高められているのか一般的です。
シャンプー後、タオルドライをしてからドライヤーで乾かすと、髪へのダメージが少なく済みます。しかし、ゴシゴシと強く拭いてしまうと、髪のキューティクルが傷ついてしまいます。乾いたタオルで髪をはさみ、ポンポンと優しく拭き取るようにしましょう。
髪の乾かし方にも注意が必要です。濡れた髪は繊細なため、長時間放置しないように注意しましょう。また、ドライヤーをかける際は、頭皮や髪をやけどさせないよう、吹き出し口から20センチ程度離すことが大切です。興味のある方はこちらの詳細ページも合わせて確認してみてください。
ドライヤー後にも丁寧にブラッシングをすると、髪の頭皮の皮脂が全体に行き渡って髪にツヤが生まれ、ダメージも防げます。絡まりやすい毛先からとかし、何回かに分けて、頭頂部から毛先までゆっくりとブラッシングをしましょう。
記事初回公開日:2015年8月13日