抜け毛が増えた?原因と対策を今すぐチェック!

2024年8月9日

目次:

1.抜け毛が増えた?抜け毛の正常と異常の違い

 1.1 一日に抜ける髪の本数はどのくらい?

 1.2 異常な抜け毛のサインとは

2.抜け毛が増える原因は?

 2.1 加齢による抜け毛

 2.2 栄養不足による抜け毛

 2.3 出産後のホルモン変化による抜け毛

 2.4 不規則な生活による抜け毛

 2.5 間違ったヘアケアによる抜け毛

3.抜け毛の予防と改善方法

 3.1 バランスの取れた食生活

 3.2 規則正しい生活

 3.3 育毛剤の使用

 3.4 専門医での治療

4.季節による抜け毛の変化

 4.1 季節の変わり目による抜け毛とは

 4.2 季節に応じたヘアケアや頭皮マッサージ

5.抜け毛が増えたらヘアリサーチ(ヘアチェック)

 5.1 頭皮状態の確認と対策を




「最近抜け毛が増えてきた…」抜け毛は他人に相談しにくい悩みである上、外見に影響を与えるため大きな不安やストレスの原因になります。しかし抜け毛は誰にでも起こること。適切なケアと生活習慣の見直しで対策できることも多いです。
この記事では正常な抜け毛から、トラブルのある抜け毛の原因・改善策まで幅広くご紹介します。髪の毛の成長サイクルを知って、今日から自分に合ったケアを実践してみましょう。


1. 抜け毛が増えた?抜け毛の正常と異常の違い

抜け毛の知識を正しく知るために、髪のメカニズムをおさらいしてみましょう。




髪の毛が生えてきて抜け落ちるまでの周期のことを「ヘアサイクル」といいます。毛髪が伸びるスピードにも個人差はありますが、平均すると1日に約0.35mm。1カ月で約1cm、1年で約12cmも伸びています。
そして、毛根から新しい髪が生えて抜け落ちるまではおよそ2〜6年。髪の毛は、伸び続けるわけではなく、一定の期間を経て、自然に抜け落ちるものなのです。


1.1 一日に抜ける髪の本数はどのくらい?

日本人の毛髪の平均本数は個人差もありますが約10万~12万本といわれています。そのうち一日で100本程度の髪の毛が自然に抜け落ちるといわれています。
シャンプーやブラッシング時などには、抜け毛が気になりがちですが、この程度の本数であれば心配する必要はありません。




1.2 異常な抜け毛のサインとは

他の髪と比べて細く、短い毛が増えてきた場合は要注意。同時に、毛根の状態も確認してみてください。




トラブルが起きた毛根は先細りになっているものや形がいびつなもの、多量の付着物がついているものなどがあげられます。一方正常な抜け毛は、毛根がマッチ棒のようなふっくらとした丸みを帯びているのが特徴です。
気になった方は、髪を白い紙の上に置き、虫眼鏡で見てみてください。毛根の形がはっきりと分かるため、髪の健康状態を目で見ることができます。


2. 抜け毛が増える原因は?

実は抜け毛の原因は加齢に限りません。日常何気なく行っていることが原因かもしれません。ここでは5つの原因をご紹介します。
思いあたるものがないか、チェックしてみましょう。


2.1 加齢による抜け毛

女性の脱毛は、男性の脱毛とは違った女性特有のさまざまな要因が考えられていますが、加齢もその1つ。女性の抜け毛は、30歳くらいから気になりはじめ、更年期前の40代後半くらいから女性ホルモンのバランスが崩れ、より気になることが多いようです。
一方男性は加齢のほか、男性型脱毛(AGA)があげられます。男性ホルモンの影響によりヘアサイクルに乱れが生じ、薄毛へと繋がるというもの。女性と同様、ホルモンバランスが抜け毛に関係していることが分かります。




2.2 栄養不足による抜け毛

髪の毛は毛根部にある毛母細胞が分裂することでつくられていますが、ここはたくさんの栄養素や多くの酸素を必要とします。例えば、急激なダイエットによって必要な栄養分が髪まで届かなくなると、髪のパサつきや抜け毛につながるといわれています。栄養バランスの取れた食事は髪にも大切なのです。


2.3 出産後のホルモン変化による抜け毛

出典:株式会社アデランス 2023「産後の抜け毛に関する意識調査」


女性は妊娠すると、エストロゲンとプロゲステロンという女性ホルモンの分泌量が増えます。しかし、出産が無事に終わると、どちらのホルモンも急激に減ることから、体は変化について行けずさまざまな不調が出ると言われています。エストロゲンには、髪の毛の成長を促す働きもあるため、抜け毛もその不調の1つ。上記のアンケート調査の結果では、出産を経験した 女性の2人に1人は産後の抜け毛を感じていたことが分かります。
抜け毛は、産後2~5カ月頃から始まるとされており、分娩後脱毛と呼ばれ、一時的なものと言われています。一定の期間が過ぎれば元に戻るので、心配しすぎないことが大切です。


2.4 不規則な生活による抜け毛

不規則な生活とは、日常の生活リズムが一定でなく、体や精神に悪影響を及ぼす生活習慣のことを指します。例えば、睡眠不足や食生活の乱れ、運動不足、ストレスをため込む、アルコールやカフェインの過剰摂取…などなど。
たまには肩の力を抜いて、休息を適度にいれることも大事です。出来ることから少しずつ健康的な生活にシフトしていきましょう。


2.5 間違ったヘアケアによる抜け毛

シャンプーやドライヤーなどによる間違ったヘアケアが原因の場合もあります。
たとえばよくある間違いとしては以下のことが挙げられます。


  • 自分の頭皮タイプに合わないシャンプーを使用している
  • すすぎを素早く終わらせている
  • ゴシゴシと爪を立てて洗っている
  • 毛先から髪を乾かし、根元や頭皮が乾き切っていない
  • 運動後など汗をかいた状態で放置する

シャンプーやコンディショナーは香りや見た目で選びがちですが、洗浄力の強いシャンプーは頭皮の皮脂を必要以上に洗い流してしまう可能性があります。頭皮のバリア機能を弱めてしまい、抜け毛・薄毛の要因になりかねませんので、シャンプーを選ぶ際には、「アミノ酸系洗浄成分」などを使用した低刺激タイプのものを選ぶことをおすすめします。また、すすぎは十分に行い、シャンプー剤などが髪の毛や頭皮に残らないようにしましょう。




3. 抜け毛の予防と改善方法

抜け毛の原因は加齢のほか、女性特有のホルモンバランスや間違ったヘアケア方法など、さまざま存在することが分かりました。それでは抜け毛を予防したり、改善したりするためには具体的に何をしたら良いのでしょうか。


3.1 バランスの取れた食生活

バランスのよい食生活を心がけ、適切な量の食事をとることが大切です。タンパク質・ビタミン・鉄分は髪の成長に不可欠といわれているため、積極的に取ることをおすすめします。




  • タンパク質:髪の毛の元となる栄養素で、大豆・肉・卵などに含まれる
  • ビタミン類:血流改善や老化防止の役割で、マグロ・ナッツ・ごまなどに含まれる
  • 鉄分:髪の毛まで栄養素を届ける役割があり、赤身の肉や魚に含まれる

バランスの取れた食生活は、ホルモンバランスを整えることにも繋がるでしょう。さらに、大豆には「大豆イソフラボン」が含まれており、これは女性ホルモンのエストロゲンと似た働きをすることがわかっています。大豆、あるいは納豆などの大豆製品を取り入れた食生活もおすすめです。
一方、問題になるのは、脂肪分の摂り過ぎです。脂肪分を過剰に摂取すると皮脂の分泌が異常に増え、脂漏性脱毛の原因となります。また、交感神経を刺激する食品もおすすめできません。例えば脂がのったステーキや、激辛のエスニック料理、コーヒーや紅茶などの飲みすぎは、髪によくないということです。


3.2 規則正しい生活

日々の小さな習慣が頭皮の健康状態を大きく変えるきっかけになります。
例えば睡眠時間。成人においてよいとされているのは7時間前後といわれています。夜間のデジタル機器の使用を避けることや、朝ごはんをしっかり食べる、日中に太陽の光を浴びて体を動かすことなど日中の行動も睡眠の質につながるとされています。
出来ることから始めてみましょう。




3.3 育毛剤の使用

自宅で手軽にできることから、育毛剤は女性にも人気な商品です。
しかし敏感肌の場合など、自分の頭皮タイプに合わない育毛剤を使用すると肌トラブルになる心配もあります。正しいヘアケア方法と自分に合った育毛アイテムを使用することが重要です。
女性は男性に比べて肌が敏感な人が多いため、配合されている有効成分や濃度は男女で変わってきます。ドラッグストアのほか、現在はネット通販でも気軽に購入できますが、よく内容を確認することが大切です。
なお、育毛剤を使用する場合は、頭皮の清潔を保つことを忘れずに。頭皮は皮脂や汗で汚れがちです。皮脂が長時間残っていると酸化し、ニオイの原因や炎症などの頭皮トラブルにつながることもあります。極力その日の汚れはその日のうちに落としておくのがおすすめです。


3.4 専門医での治療

抜け毛や脱毛症が気になるという人は、専門医での治療という方法もあります。専門医のメリットは分からないことをその場で解決できるという点。女性の専門医が診るクリニックなどもあります。薄毛研究は進んできているので、専門医での治療も選択肢の1つです。




4. 季節による抜け毛の変化

季節の変わり目は体調不良に悩まされる人も増えるといわれています。これは抜け毛も同様です。この章では外部環境と髪トラブルの関係について詳しく見ていきます。


4.1 季節の変わり目による抜け毛とは

夏の「紫外線」、春秋の「花粉」、そして冬の「乾燥」…これらは髪にもダメージを与え、抜け毛の原因につながります。




紫外線:紫外線は肌や髪の深くまで到達し、シワやたるみの原因となったり、髪の主成分となるタンパク質に悪影響を及ぼしたりすると考えられています。髪のキューティクルがはがれてツヤがなくなるほか、切れ毛や枝毛、パサつきといった髪のトラブルを引き起こしやすくなります。


花粉:くしゃみや鼻水、目のかゆみなどは多くの人が経験していると思いますが、実は花粉は髪や頭皮にも影響を与えている可能性があります。花粉が髪に付着するとギシギシしたり、まとまりがなくなったりすることも。また、髪の水分を奪い、乾燥やパサつきにもつながります。


乾燥:乾燥する冬によく起こる静電気は髪のパサつきや、もつれ、絡みを発生させます。帯電した頭皮に空気中のほこりや雑菌が付着すると、付着したゴミによる摩擦のダメージや、雑菌によるかゆみなどの頭皮トラブルにつながることも。


4.2 季節に応じたヘアケアや頭皮マッサージ



春:髪が乾燥していると静電気を帯びやすくなり、花粉を引き寄せる要因となるため、髪の保湿を心がけましょう。外出前にヘアミスト・ヘアミルク・ヘアオイルなどで髪をしっとりとさせたり、お風呂あがりに洗い流さないアウトバストリートメントを使用したりして対策することをおすすめします。


夏:UVケアを念入りに行いましょう。日焼け止めスプレーや日傘、帽子をかぶって頭皮を保護するのがおすすめです。紫外線をたっぷりと浴びた日はスカルプケア用品などで髪や頭皮のダメージケアを忘れずに。また、髪は濡れていると膨張して傷つきやすくなってしまうため、入浴後はなるべく早めに頭皮を中心にドライヤーで乾かしましょう。


秋:夏の紫外線で頭皮にダメージを受けた秋は、最も抜け毛が多くなるといわれています。外側のケアだけでなく、内側からケアしてあげることも大切です。秋の食べ物で栄養を届けてあげましょう。髪に良いといわれるビタミンが含まれるサツマイモやきのこは秋の食べ物。旬はさらに栄養価が高くなるためおすすめです。


冬:まずは髪の保湿が大切。ドライヤー前にアウトバストリートメント(洗い流さないトリートメント)を使用したり、部屋に加湿器を置いて湿度が40%を下回らないようにしたりするのも有効です。また、静電気の予防にはヘアブラシの選び方も重要です。ポリエステル製やプラスチック製のブラシは帯電しやすく、髪の静電気をさらに発生させてしまう可能性もあります。髪を整える際は、木製や猪毛などの天然素材でできたブラシを使用すると良いでしょう。


季節に応じたケアに合わせて行いたいのが、頭皮マッサージ。血行を良くし、新陳代謝を上げることで育毛効果が期待できます。ストレス解消効果も期待できるため一石二鳥!




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5. 抜け毛が増えたらヘアリサーチ(ヘアチェック)

いかがでしたか?最近抜け毛が増えてきた、と感じる方はまずご自身の頭皮状態を確認してみましょう。日常で思いあたることがあれば、生活を見直すほか、治療や育毛剤を使ってみるのも1つの手です。


5.1 頭皮状態の確認と対策を



アデランスでは現在の頭皮状態を無料でチェックできる「ヘアリサーチ(ヘアチェック)」をご用意しています。「まずは今の状態を知りたい」「最近気になってきたけど何から行えばいいかイマイチ分からない」という方には特におすすめ。毛髪診断士®が対応するため、自分に合ったケアが分かるほか、日々の髪の悩みも気軽に相談できます。アデランスのエキスパートに是非ご相談ください。


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記事初回公開日: 2019年2月13日

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