目次:
1.1 頭皮が乾燥するから
1.2 新陳代謝の周期が早まるから
2.1 赤くなる
2.2 皮脂の量が増える
2.3 白髪や薄毛になる
3.頭皮の日焼け対策
3.1 日焼け止めを塗る
3.2 帽子をかぶる
3.3 日傘を差す
4.1 頭皮を冷やす
4.2 頭皮を保湿する
4.3 頭皮を刺激しないヘアケアをする
海や山などに遊びに行った次の日、頭皮からフケのような白いものがぽろぽろ出てくる…。実はその頭皮の日焼け、放っておくと白髪や薄毛のリスクにつながる危険信号かもしれません。 ここではフケの原因、対策そして対処方法まで一気に解説していきます。
1. 頭皮の日焼けでフケが出る要因
日焼けによる頭皮の赤み、痒み、ひりひり感…これらの頭皮状態の悪化は紫外線が大きく関係しています。紫外線は皮膚のバリア機能を低下させ、新陳代謝のバランスを崩すなど肌に大きなダメージを与えます。この章では頭皮に与える影響として主に2つ、
- 頭皮の乾燥
- 新陳代謝の周期の変化
を解説し、日焼けによる頭皮の炎症とフケの関係について見ていきます。
1.1 頭皮が乾燥するから
頭に当たる紫外線の量は顔の「3倍」といわれています。そのような紫外線による炎症は、頭皮の乾燥を引き起こすことがあります。乾燥は皮膚から水分を奪い、バリア機能を低下させてしまうので、ちょっとした刺激がかゆみ・フケの要因になります。
1.2 新陳代謝の周期が早まるから
紫外線により頭皮がダメージを受けると、頭皮は新陳代謝(=ターンオーバー)の周期を早めて元の肌状態に戻そうとします。
頭皮も肌と同じように4層(上から角層・顆粒層・有棘層・基底層)で構成されており、最下層の基底層が角層まで押し上げられ、やがて垢となって剥がれ落ちたものがフケと呼ばれます。
2. 頭皮の日焼けによるフケ以外の影響
前章では日焼けによる「頭皮状態の悪化」や「頭皮の新陳代謝のバランス崩れ」がフケを生み出すということを解説しました。しかし強い紫外線による影響はフケの発生だけではありません。頭皮が赤くなるなどの目に見える炎症や皮脂量の増加、薄毛になるなどの将来リスクもはらんでいます。一つひとつ見ていきましょう。
2.1 赤くなる
日焼けはやけどと同じ状態です。強い紫外線に晒されると、皮膚は炎症を起こしてしまいます。これによって赤みや腫れ、かゆみなどの症状が現れることも。かゆみによって頭皮を掻いたりすることで、炎症が悪化することも少なくありません。
2.2 皮脂の量が増える
紫外線により頭皮がダメージを受けると、一時的に皮脂分泌が増加することがあります。 これは紫外線が皮脂腺を刺激し、皮脂の分泌を促進するからです。この紫外線は結果として、肌のべたつきやテカリ、さらには毛穴の詰まりも引き起こすことがあります。
2.3 白髪や薄毛になる
長時間紫外線に当たることによって、皮膚や毛髪の色を形成するメラニンの生成が低下し、白髪になる可能性があります。また先述のように、日焼けは頭皮環境に悪影響を及ぼし、髪の成長を妨げるため、結果的に薄毛につながる可能性もあります。
3. 頭皮の日焼け対策
「頭皮は髪で守られているから対策はしていない」という方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。しかし、頭皮は顔の3倍も紫外線を浴びるとされている箇所であるため、頭皮の日焼け対策はとても大切です。
最近では男女問わず人気のデザインの日焼け対策グッズも販売されています。出来ることから試してみましょう。
- 日焼け止めを塗る
- 帽子をかぶる
- 日傘を差す
3.1 日焼け止めを塗る
特に髪の分け目や薄い部分など、髪で隠れていない部分を重点的にケアしましょう。
最近店頭でも見かけるスプレータイプの日焼け止めなら簡単に髪の毛へのダメージを保護できるのでおすすめです。
日焼け止めにはSPFやPAの表示が様々あり、現在流通しているのはSPF50+、PA++++が最高値になります。お出かけ時間やシーンに合わせて選ぶことが大切です。
3.2 帽子をかぶる
手軽なのは帽子で頭部をおおう紫外線対策です。
帽子はサンバイザーのようなものより、頭頂部までおおうことのできる形状でツバのついたキャップタイプが紫外線対策としては適しているでしょう。
ただし、長時間帽子をかぶりっぱなしは髪のムレにつながります。時々帽子を外して ムレを逃がすか、あらかじめ通気性の良い帽子を選びましょう。
また、サイズやかぶり方によっては抜け毛の原因にもなるので注意が必要です。
3.3 日傘を差す
日傘を使うと汗の量が約17%減ることも実証されています。日傘というと黒色のイメージが強いですが、最近では銀色にコートされるなど黒よりも紫外線カット効果が高いものも販売されています。また、雨晴兼用のものも販売されており男女問わず使いやすい日傘が多数あります。
4. 頭皮を日焼けした後のフケの対処法
頭皮の日焼けはやけどと同じ状態です。頭皮の日焼けを放っておくとフケや痒みなど、普段の生活に支障が出る恐れがあります。
「たかが日焼け」と甘く見ず、適切なアフターケアをすることがとても大切。日焼け後は熱いお湯で髪の毛を洗わず、冷やす・保湿・優しくいたわることを心がけましょう。ここでは日焼けからの回復を促すケアを具体的に3つ紹介します。
4.1 頭皮を冷やす
ぬるめのシャワーを浴びるか、かゆみが強いときには患部に濡れタオルをあてて冷やすことが効果的といわれています。とはいえ、氷を直接長時間頭皮に当て続けるなどは、逆に負担をかけることもありますので注意が必要です。 ドライヤーをするときは、夏であれば冷風や低温で髪の毛を乾かしましょう。風量がしっかりあると冷風や低温でもきちんと乾かすことができます。
4.2 頭皮を保湿する
紫外線のダメージを受けた頭皮は、乾燥しやすい状態です。放置しておくと頭皮環境の悪化、薄毛の原因につながる恐れも。できるだけその日のうちに保湿しましょう。
頭皮の保湿のためにシャンプー選びは大事なポイント。刺激の少ないシャンプーや、保湿力で知られるシアバターやケラチンなどのダメージケア成分を含むもので優しくいたわってあげることが大切です。
4.3 頭皮を刺激しないヘアケアをする
日焼け後の肌は新陳代謝が活発になりかゆみが発生することがあります。
頭皮にもかゆみが現れることがありますが、その時は極力頭皮をかかない、あるいは 頭皮をかくときに絶対に爪は立てないようにしましょう。頭皮をさらに傷つけてしまう可能性があります。
洗うときも同様に爪を立てないようにしましょう。髪の生え際から頭のてっぺんに向かって、指の腹で頭皮を優しくマッサージするように行いましょう。
ドライヤーをするときも注意が必要です。
使用する際は頭から20センチ程度離し、同じところに長時間当て続けないことがポイントです。ドライヤーの吹き出し口10センチ付近の温度は、一般的には80度以上。かゆいからといって熱風を頭皮や髪に長時間あてることは禁物です。
日焼けの状態が落ち着いたら頭皮の血行を良くする「頭皮マッサージ」もおすすめです。
頭皮マッサージは、皮脂や老廃物を分散させ、フケやかゆみの軽減だけでなく育毛効果が期待できるとも言われています。
5. 頭皮日焼け後のフケ発生要因を解決しよう
日焼け対策をしていなかったからもう遅い、なんてことはありません。
フケは一時的な症状であるため、適切なケアで対処していきましょう。
しかし、フケが長期間続く場合や、頭皮の痒みがひどくなるなどの場合は医療機関を受診されることをお勧めします。
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