カミわざ

CSRレポート 第6回: 海外での取り組み

目次:

●病院内ヘアサロンの海外展開

●米国での活動展開

●タイの病院等へのウィッグ寄贈

●ラオス「サワンナケート工場」本工場の稼動


アデランス UK は、著名な英国自転車競技選手で、脱毛症の患者でもある、ジョアンナ・ロウセル選手の結婚式にオーダーメイド・ウィッグをプレゼントしました。



ジョアンナ・ロウセル選手は、2012 年のロンドンオリンピックで金メダルを獲得し、2013 年に大英国勲章MBEの叙勲を受けています。また、ロウセル選手は、10 歳のころから脱毛症に苦しんでいました。彼女は多くのインタビューの中で、その状態について公言しています。

ロウセル選手とアデランスUK社との出会いは、オリンピックのセレモニーの際に使用するウィッグを求めてロンドンのお店にいらしたときでした。

結婚式は2015年7月に執り行われ、ウィッグをつけたジョアンナさんの写真が英国の人気雑誌「Hello」誌に取り上げられ大きな話題となりました。さらに、ウィッグをつけたご自身の写真とウィッグを提供してくれたアデランスについても発信し、反響を呼びました。

リン氏: オリンピック金メダリストへの ウィッグの寄贈

アデランスUKは、トレバー・ソルビー氏が抗がん剤による脱毛に悩む患者様を支援する チャリティー活動 “My New Hair” で、美容師に対するウィッグのカット指導を行っています。また、同社は脱毛症の金メダリスト、 ロウセル選手に対し、ロンドンオリンピック のセレモニーにおいて女性として輝いてほしいと、ウィッグを提供しました。


■活動報告■

●病院内ヘアサロンの海外展開

アデランスグループは、病院内ヘアサロンをヨーロッパへ展開し始めています (スウェーデンやオランダ、ドイツなどに8店舗 2016年1月現在 )。

病院内ヘアサロンという日本のビジネスモデルがグローバルに広がっています。


●米国での活動展開

「Pay It Forward / Hair Club For Kids」

米国ヘアクラブ社では、映画「ペイ・フォワード」に感銘を受け、”厚意の輪を広げる”というボランティア支援活動を始めました。受けた厚意を相手に返すのではなく、周りの人に感謝の気持ちを広げていくことをテーマにしています。

この活動とは別に、1992年より6歳から17歳の髪に悩む子供たちにウィッグをプレゼントする「Hair Club For Kids」という活動を20年以上継続して行っています。

「米国乳がん研究協会への寄付」

米国ボズレー社では、以前より年に1回米国乳がん研究協会へ金額を決めて寄付を実施しています。2015年9月からは取り組みに対する社員のモチベーションを高めるため、内容の見直しを図りました。

これまでの一定金額寄付から、ピンクリボン月間である10月の売上をに応じて、その一部を寄付するという方法に変更しました。これにより、社員の意識が高まり、活動が活性化しました。


●タイの病院等へのウィッグ寄贈

アデランスグループの生産拠点の一つであるタイ工場は、病院等へウィッグを寄贈しています。工場で試作したウィッグは、これまでは運用上の 問題で廃棄していましたが、2012年より、寄贈し、病院で利用いただ けるようになりました。

2015年は、タマサート大学病院へ150 枚、国立がんセンターへ150枚寄贈しました。これまで4年間で 1300枚以上のウィッグを寄贈しており、毎年多くの患者様に笑顔 をお届けしています。

赤塚氏: ガン患者様へのかつら寄贈

ガン患者様へウィッグ寄贈を行うことになってから、今年で4年目となりました。毎 年、ガン患者から感謝と喜びに満ちた笑顔を 拝見するたびに社員一同「皆様に喜んで頂け るかつらを作製して行こう!」と心が引き締 まる思いです。また、今年は日本のアデランス社員も寄贈 式に参加しました。参加した社員も「グループ工場でこのよう社会貢献を行っている事を 誇りに思う!」と感動していました。


●ラオス「サワンナケート工場」本工場の稼動

アデランスは、ラオス「サワンナケート工場」本工場を新設しました。この稼動に先立ち、2015年7月24日にラオス国民議会副議長や在ラオ ス大使などにご臨席いただき、記念式典が行われました。
これにより、ラオスの生産工場はビエンチャン工場と2工場になりました。

ラオスはタイ語が通じるため、タイで20年以上培ったウィッグの技術をラオスの人に教育することができます。また、本工場の稼動により、今後新たな雇用が創出され、2017年末のラオス全体での雇用は 3,000人に達する見込みです。ラオスでの新たな雇用創出とともに、理想的な環境の工場を目指して稼動しました。

アデランスは、各国の海外子会社においても、国内のCSRの取り組みと連動して、「笑顔を広げる」活動を実施しております。

次号へつづく >>