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ヘアサイクルの成長期が短くなり、男性型脱毛症(AGA)が発症します。
抜け毛のメカニズムを理解するには、毛髪が生え変わるヘアサイクルについて知る必要があります。
人間の毛髪には髪の毛が伸びる成長期、毛根にある毛球が退化する退行期、毛球が完全に退化して髪の毛が成長しない休止期の3つの段階があり、長い時間をかけて循環しています。これをヘアサイクルと呼び、そのサイクルは髪の毛1本1本でそれぞれ違います。
男性のヘアサイクルの周期は一般的に2年から6年程度。
そのうち退行期と休止期は合わせて3ヶ月から5ヶ月程度ですので、髪の毛のサイクルの多くが成長期の段階にあると言えます。
また通常は毛髪の9割が成長期の髪で、その中の一部の髪が退行期に入っても、代わりに休止期だった髪が成長期に入り生えてくるので、常に一定の髪の量を保つ仕組みになっています。
しかし、男性型脱毛症になるとこの数年間あった成長期の期間が徐々に短くなり、ついには数ヶ月から1年と極端に短くなってしまいます。
すると退行期、休止期に入っている髪の割合が多くなりますので、太い髪の毛が減少し薄毛となってしまうのです。
1日100本程度抜けるのは正常時において当たり前のことですので、全く心配する必要はありません。しかし、200本から300本ほど抜け毛があったら、髪の専門家に相談をしましょう。
とはいえ、髪の本数を数えるのは大変ですから、抜け毛の量が急に増えたかどうかのチェック程度でも構いません。また、300本以上一気に抜けるようなら男性型脱毛症以外の急速な脱毛症である可能性が高いですので、いち早く医師に診断してもらうことをお勧めします。
遺伝については運命的なもので今の時点では明確な対策はないので、男性型脱毛症の方がいる家系だとわかった場合には、ストレスや悩みを溜め込まず、バランスの取れた食事・食生活に注意しながら日常的にヘアチェックとヘアケアなどをすることが得策です。
抜け毛の直接的な原因は大きく分けて2つ。「遺伝」と「男性ホルモンへの感受性」です。
遺伝についてはまだ科学的に完全解明されている訳ではありませんが、男性ホルモンの影響を受けやすい環境が 遺伝的に備わっている人に、何らかの要因が加わることで男性型脱毛が発症するのではないかと考えられています。
また、男性ホルモン増加のメカニズムについては男性ホルモンのひとつ「テストステロン」が血液中から毛の成長をコントロールする毛乳頭細胞に入ると、細胞内で酵素が働き、より強い男性ホルモンであるDHTという物質に変化します。
このDHTが細胞内でレセプターと結合すると、毛の成長を阻害する物質を放出してしまい、その結果、毛髪を生成する毛母細胞の分裂が抑えられることがわかってきました。
急速な脱毛の時には、すぐに病院へ。そうでない場合も医師や毛髪の専門家に相談しましょう。
・進化する育毛技術 (2/6)セルフチェックと毎日の予防と対策
・進化する育毛技術 (3/6)もし男性型脱毛症になってしまったら
・進化する育毛技術 (4/6)女性の抜け毛や薄毛、脱毛症の原因
・進化する育毛技術 (5/6)正しい髪の毛の手入れ(ヘアケア)法
記事初回公開日 : 2015年7月29日
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