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紫外線対策として日焼け止めを使用する人は多く見られますが、髪の毛や頭皮への紫外線対策をする人は少ないでしょう。
髪の毛も肌と同様に日焼けするといわれています。髪の毛が日焼けするとダメージから髪質が変質し、抜け毛や薄毛の要因になることも。紫外線対策を実践し、髪をダメージから守ることを心がけましょう。
そこでこの記事では、髪の毛を紫外線から守る方法と、アフターケアについて解説します。日常的なケアの参考にしてみてください。
1.紫外線が髪の毛に与えるダメージと影響
紫外線が髪の毛に与えるダメージは、主に以下の2点です。
- 髪の毛が日焼けする
- パサついた髪になり、潤いがなくなる
なお紫外線にはUVA、UVB、UVCの3種類があります。UVCはオゾン層に吸収されて、通常は地表に届かないことで知られています。そのため、髪の毛にダメージを与えるのはUVAとUVBの2種類とされています。
1.1 髪の毛が日焼けする
ヘアカラーをしていないにも関わらず、髪が赤茶色に変化していたら紫外線による「髪の毛の日焼け」かもしれません。紫外線は髪の毛の主成分であるタンパク質を酸化し、色素を分解する懸念があります。分解すると、髪の毛が徐々に赤色に変化する可能性があります。
プールや海など水に濡れた状態では、なおさら注意が必要です。濡れた髪の毛は乾いた状態よりも、紫外線によるタンパク質の酸化・変質が活発になることが分かっています。髪の毛が明るい色の水泳選手やサーファーをよく見かけるのは、紫外線によるタンパク質の酸化・変質によって髪が日焼けしたためです。
またヘアカラーをしていても、髪の毛の日焼けは起こることもあります。なぜなら、ヘアカラーは元々髪にダメージを与えることが多く、髪の毛が日焼けすることによる髪の変色に加え、髪のダメージによりヘアカラーの色素が外部に流出して色持ちが悪くなる可能性があるからです。なお頭皮ケアに関する詳しい情報は、以下の記事をご覧ください。
スカルプ(頭皮ケア) | 髪に関する総合Webマガジン カミわざ
1.2 パサついた髪になり潤いがなくなる
紫外線を受けると、髪の毛のキューティクル部にあるMEA(18-メチルエイコサン酸)やセラミドと呼ばれる成分が減少する懸念があります。これらはキューティクルをすこやかに保ち、髪のツヤを維持するのに必要な成分といえるでしょう。
つまり、MEAやセラミドが減ると髪の毛の潤いがなくなり、パサつくかもしれません。強い紫外線に加えて乾燥した環境ではキューティクルがはがれやすくなるため、より顕著に髪のパサつきやゴワつきが感じられるでしょう。
さらに、髪の毛の内側に浸透した紫外線はタンパク質を酸化するため、切れ毛や枝毛が発生しやすくなります。
1.3 紫外線は抜け毛や薄毛の要因になることも!
紫外線のダメージを受け続けると、抜け毛や薄毛が起きることもあります。なぜなら、頭皮は紫外線を長時間浴びると乾燥して硬くなり、発毛に影響を与えることが懸念されるからです。加えて紫外線は、髪の毛そのものにもダメージを与える可能性があります。
頭皮と抜け毛、両方へのダメージが蓄積されることで、生えにくく抜けやすい頭皮環境になってしまうかもしれません。
2.髪の毛も肌と同じように紫外線対策が必須
髪の毛も肌と同じく、適切な紫外線対策が必要です。髪の毛に当たる紫外線の量は、顔の約3倍といわれています。健康的な髪を維持するには、顔や体以上に紫外線対策が大切です。
適切な紫外線対策で、紫外線ダメージを最小限に抑えることで、屋外にいる時間が長くなっても、健康的な髪を維持できるでしょう。紫外線ピーク時のダメージケアのポイントについては、以下の記事で詳しく解説しています。
3.紫外線防止!髪の毛を守る3つの対策
髪の毛を紫外線のダメージから守る方法は、主に以下の3つです。
- 帽子をかぶる
- 日焼け止めスプレーを使う
- 保湿効果のあるヘアオイルやアウトバストリートメントを使う
紫外線対策は、紫外線による影響を受けないようにすることが大切です。近年では髪の毛や頭皮の紫外線対策を目的とした商品も発売されています。
3.1 帽子でしっかり紫外線対策!
手軽なのは帽子で頭部をおおう紫外線対策です。外出時は帽子をかぶり、紫外線から髪の毛を守りましょう。また、紫外線は曇りや雨の日にも降り注いでいるため、日常的に帽子をかぶることを意識してみましょう。
帽子はサンバイザーのようなものより、頭頂部までおおうことのできる形状でツバのついたキャップタイプが紫外線対策としては適しているでしょう。
ただし帽子をかぶっても、紫外線の全てをカットできるわけではありません。特に分け目は、紫外線のダメージを受けやすくなると考えられています。定期的に分け目を変えて、紫外線のダメージを分散するのもおすすめです。帽子に加えて日傘もあると、なお良いでしょう。
3.2 髪と頭皮用の日焼け止めスプレーを使う
髪と頭皮用の日焼け止めスプレーは、ドラッグストアや通販などで購入できます。一般的にベタつかず、髪が固まることもないように配慮された商品が主流です。日焼け止めスプレーを使用するときは、お出かけ前に頭皮から10~15cm離し、髪と頭部全体にまんべんなく吹きかけましょう。
長時間外出する場合は、2〜3時間おきにかけ直すのがおすすめです。髪の毛は動くたびにこすれ合い、スプレーが落ちてしまう可能性があります。汗を拭いた場合や、髪を水に濡らした場合もかけ直しましょう。かけ直す際は1回目と同様、上からムラなく吹きかけることがポイントです。
3.3 ヘアオイルやアウトバストリートメントで日焼けダメージを防ぐ
市販のヘアオイルやアウトバストリートメント(洗い流さないトリートメント)も髪の毛の紫外線対策の一つです。日常的に髪の毛を保湿して潤いを保てば、紫外線を浴びてもダメージを最小限に抑えられます。
中でも、紫外線へのダメージケアには、「ケラチン」を含んだ商品がおすすめです。ケラチンは髪の毛を構成する主成分で、ツヤやハリ、コシを維持します。紫外線を浴びるとケラチンは減少しやすいため、紫外線を受けた後のケアにも役立つでしょう。
4.紫外線でダメージを受けた髪に!おすすめのアフターケア
いくら紫外線を予防していても、海やプール、帽子がかぶれないシーンで紫外線を浴びてしまうことはあります。そこでアフターケアにおすすめなのが、以下の3つです。
- 海水やプールの水を素早く優しく洗い流す
- ドライヤーは冷風や低温で髪を乾かす
- 頭皮と髪の毛を保湿する
適切にケアをすれば、紫外線ダメージから素早く元の状態へ戻せるでしょう。
4.1 海水やプールの水は素早く優しく洗い流す
髪が濡れたらなるべく早めに優しく洗い流しましょう。海水は塩分を多く含み、パーマ液などと近いアルカリ性で、髪のダメージにつながりやすい性質です。プールは消毒に塩素が使われることが多く、塩素は髪や肌を構成するタンパク質を傷つけることが知られています。海もプールも、長時間浸かっているとキューティクルが痛み、髪の毛の大きなダメージが懸念されます。
シャンプーで海水やプールの水を洗い流し、ダメージケア用のトリートメントで髪に必要な潤いを補給しましょう。
海水やプールの後は特に、ダメージケア用のマイルドタイプのシャンプーやトリートメントを用いるのがおすすめです。頭を拭く際はタオルでゴシゴシとは拭かず、抑えて水気を切るようにしましょう。
4.2 日焼けは火傷!ドライヤーの冷風で髪を乾かそう
紫外線を浴びた後にドライヤーするときは、夏であれば冷風や低温で髪の毛を乾かしましょう。髪の毛や頭皮の日焼けは、一種の火傷ともいえる状態です。キューティクルがはがれやすく、乾燥しているかもしれません。
強い風量であれば冷風や低温でも比較的短時間で髪を乾かすことができます。濡れた髪を放置しておくことは髪のダメージにつながることもあるため、おすすめできません。またプール後のヘアケアについては、以下の記事で詳しく解説しています。
プールの後のヘアケア法 運動後の抜け毛を予防するアフターケア | アデランス
4.3 乾燥は天敵!日焼けした頭皮と髪をしっかり保湿する
紫外線のダメージを受けた髪の毛と頭皮は、乾燥しやすい状態です。放置しておくとパサつきやゴワつきの要因になるため、できるだけその日のうちに保湿しましょう。
保湿には、保湿力の高いシャンプーやトリートメント、ヘアオイルを使うことをおすすめします。洗い流さないトリートメントを活用するのも良いでしょう。保湿力で知られるシアバターやケラチンなどのダメージケア成分を含むもので、継続的な髪の保護をおすすめします。
5.髪と頭皮の紫外線対策を忘れずに
頭皮と髪の毛は、紫外線により大きなダメージを受けます。ダメージを放置すると、より頭皮環境は悪化する恐れもあります。抜け毛や薄毛の要因になるなど、悪循環になりかねません。しかし、普段から対策をしておけば、紫外線によるダメージは抑えられるといわれています。
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記事初回公開日:2015年8月11日