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最近、気になりだした薄毛をどうにかしたい。そんな薄毛の対処法には「発毛」や「育毛」「植毛」のほか「増毛」など、さまざまな種類があります。なかでも「増毛」とはどんな薄毛対策を指すのでしょうか?
また、そもそも増毛をすることで、頭皮や毛髪にトラブルが起きてしまうことはないのでしょうか? ここでは増毛の基本的な知識だけではなく、増毛のデメリットについても紹介していきます。
増毛は、自分の髪の毛に人工毛を数本ずつ結びつけたり、特殊なシートを使って人工毛を地肌に貼りつけるといった方法で髪のボリュームをアップさせることをいいます。「ウィッグ(かつら)」(もしくは前髪や頭頂部用の部分ウィッグ(かつら))と増毛が異なる点は、自分の髪の毛に人工毛を結びつけるところにあります。
また、増毛をする方法には主に3つの種類があります。まず1つ目は、自分の髪に特殊な糸で編みこみ用の土台を作り、その土台に人工毛を束で付けていく編み込み式の増毛です。
2つ目は、地毛の根元に数本単位の人工毛を結びつけていく結毛式の増毛法です。これには地毛の1本1本に人工毛を結び付けていく方法と、人工毛をある程度束にした自毛に結び付けていく方法の2つやり方があります。
そして、最後が人工毛を植毛した透明で極薄のシートを、特殊な接着剤を使って、直接頭皮に貼り付けていくシート式の増毛です。いずれの方法でも髪の毛を自然な形でボリュームアップできるのが増毛の特徴です。育毛剤を使ってもあまり効果を実感できない人や、必要なときだけ装着するウィッグ(かつら)に満足できない人、あるいは激しいスポーツをする人、そして一日中、増毛の効果を感じていたい人には増毛がおすすめだといわれています。
では、増毛をすることによるデメリットとはなんでしょうか? まずは自毛が伸びることにより、編み込んだ人工毛が一緒に浮いてきてしまうという問題があります。そのため月に1〜2度は、メンテナンスを行う必要があり、それが煩わしいと感じる人もいます。
ただ、きちんとメンテナンスをすれば、人工毛には耐久性もあるため、長く使うことができます。また、ヘアワックスやシャンプーも、増毛した状態のままで可能なため、普段はほとんど自分の髪の毛とヘアケアなどは変わらないでしょう。
増毛のもうひとつのデメリットは、頻繁にカラーリングの色を変えるような人には不向きという点です。自毛の色に合わせて増毛で使用する人工毛の髪の色を選ぶことができるため、カラーリングしている髪でも増毛は可能ですが、頻繁にカラーリングの色を変えてしまうと、その都度、新たな人工毛が必要になってしまうため、少し面倒です。気分によってカラーリングを変えるなど、おしゃれを楽しみたいという人には、増毛は不向きだといえるでしょう。
増毛に初めて挑戦する人は、知識不足からさまざまな不安を抱えがちです。そのため、真偽の不明な噂が出回り、増毛に対する印象が悪くなっている面も否めません。ここでは、そんな増毛に関するいくつかの噂を検証してみることにしましょう。
まずは「人工毛の重みで毛が抜ける」という噂です。増毛で1本の自毛に編み込む人工毛の数は、せいぜい2〜5本程度で、その重さは微々たるものです。健康な髪の毛根は、一本あたりおよそ150グラムの力に耐えるといわれており、人工毛の重みで毛が抜けることはないと考えて良いでしょう。
また、「クシが引っかかることで、髪の毛が引っ張られて、自毛が痛む」といった噂もあります。もちろん人毛と人工毛では髪質が異なるため、クシでとかすときに髪質の違いを感じることもあるでしょう。ただ、増毛で使用されるような人工毛は技術の進歩により、品質が非常に向上しています。
なかには人毛に似たツヤ感や軽さを持つファイバー毛などもあり、クシが引っかかることもあまりありません。もし、引っかかったとしても落ち着いて対処すれば、自毛が痛むようなことはありません。
そして、「増毛が日常生活の中でズレ、他人にばれることがある」といった噂もあります。こちらについては日頃のメンテナンスが大きく関係します。自毛が伸びてくると、編み込んでいた人工毛が浮いてきてしまいます。メンテナンスを怠ると、自然なヘアスタイルの維持が難しくなるため、きちんと定期メンテンスを受けることをおすすめします。
薄毛対策にはさまざまな種類があり、購入やメンテナンスにかかる費用も異なります。また、対策後の頭髪の見え方もそれぞれ違います。費用をかけず、最低限の薄毛対策だけで構わないのか、メンテナンスの手間や費用がかかったとしても、自然なヘアスタイルを保ちたいのか、など、自身が目指す姿を考えて、自分にあった方法を選ぶことが大切です。
メリットだけではなく、きちんとデメリットも知った上で増毛するのか、その他の方法を選ぶのか、考えていきましょう。
薄毛対策も技術の進歩で、気軽にできるものから、他人からはまったくわからない高レベルな製品も登場しています。不安な点があれば、事前にプロの助言を受けるなど、納得した上で取り入れることが重要です。
記事初回公開日: 2018年4月6日
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