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髪が伸びないと悩んでいる方は男女問わず多いですが、遺伝や加齢のせいだと思ってあきらめていませんか？ 実際は、髪を構成するための栄養分の不足や、血行不良が原因であることも多く、バランスの悪い食生活や夜更かし、間違ったヘアケアといった生活の乱れが要因となっている可能性もあります。
逆に言えば、心掛け次第で改善できる場合もあるので、自分の髪の毛が伸びない要因を知れば、髪を伸ばすために実践できることが見えてくるはずです。また、エクステと髪の伸びにくさの関係も解説しています。
■髪の毛が伸びる仕組みやスピードを知っておこう
そもそも髪はどのように伸びるのでしょう。髪の構造から伸びる仕組みまで解説します。
髪の構造
髪を構成する主な成分は、タンパク質だと聞いたことがあるかもしれません。髪は外側から順に、「キューティクル」「コルテックス」「メデュラ」と呼ばれる3つの層から成り、これらの主成分がタンパク質です。タンパク質は、成長ホルモンの働きによって合成されています。
したがって、タンパク質が不足するか、成長ホルモンの分泌に乱れが生じれば、髪は十分に成長しません。
髪が伸びる仕組み
周りの人と比べて髪の毛の伸びが遅い、もしくは速いと感じることはありませんか？ 髪の毛が伸びるスピードには、個人差があり、生活環境や性別、遺伝や髪質によってもさまざまです。日本人の平均では1日に約0.35mm。3日で1mm、1か月で1cm伸びる計算になります。
髪は毛乳頭と呼ばれる部分でつくられます。毛乳頭が毛細血管から血液を取り込み、毛母細胞が細胞分裂することで毛髪が形成されるのです。そのため髪の成長には、十分な量の血液が供給される必要があります。
■髪が伸びない要因
髪が必要としているタンパク質や血流量の不足に加えて、頭皮環境の障害も髪の伸びない原因になっている場合があります。どのような要因が考えられるでしょうか。
バランスの悪い食生活
脂肪分の摂りすぎは、頭皮の下から分泌される皮脂の分泌量が増え、脂漏性脱毛のもとになります。また、タンパク質が多く摂取できる肉や乳製品は脂肪分も多いため、必要以上に摂りすぎないよう注意しましょう。
ストレスによる自律神経の乱れ
ストレスによって自律神経が乱れると、内臓機能が低下するため、食欲不振を引き起こす場合があります。食欲不振になると十分な栄養が取りこまれないため、髪にも影響が表れるでしょう。
また、自律神経は血流をコントロールしているため、乱れが生じると筋肉が緊張して血管の収縮を引き起こすこともあります。
急激なダイエット
無理をして急激にダイエットすることは、栄養不足につながります。栄養が十分摂取できていないと、皮脂の分泌が少なくなり、頭皮が乾燥するおそれがあります。
また、食欲を我慢するだけで大きなストレスともなり得ます。栄養のバランスを考えて徐々に食事制限しましょう。
夜更かし
髪の毛が成長しやすい時間帯は、夜22時頃から深夜２時頃とされています。この時間帯に寝ていない、またはリラックスしていないと、成長ホルモンが十分に分泌されず、髪の成長に影響を及ぼす可能性があります。
加齢による頭皮の硬化
歳をとるにつれて、頭皮が硬くなったと感じる人もいるかもしれません。老化によって硬くなった頭皮は、血行不良の元となります。頭皮の血流を良くするために、下記で紹介する頭皮マッサージがおすすめです。
間違ったヘアケア
髪が濡れたまま放置するなど、間違ったヘアケアで髪や頭皮を傷つけているケースが考えられます。髪や頭皮へのダメージは、抜け毛や薄毛として現れることもあるため、下記で正しいヘアケアの方法を身に付けましょう。
遺伝や病気
髪の毛が伸びるスピードに個人差があることは上述したとおりです。また、男性型脱毛症のように、要因のひとつとして遺伝が強く関わっている場合があります。
■髪を伸ばす方法
エクステを付けていると髪の毛が伸びない、あるいは伸びるのが遅くなったと感じる人もいると聞きますが、これは本当なのでしょうか。
長めのエクステを付けると、自分の本来の髪よりも髪の毛が長くなった状態になります。そのため、どれだけ自分の髪の毛が伸びているのかというのはエクステを取り外すまで分からないものです。
エクステを付けて一か月以上経つと、根元の地毛が伸びて来て少しエクステが浮いてきます。これにより、エクステを付けた状態でも髪の毛は確実に伸びてくるということが確認できます。エクステと地毛が繋がった部分が緩んできたときは、髪の毛が十分に伸びているという証拠です。
■なぜエクステをすると髪が伸びにくいと感じるのか？
考えられる要因を把握した上で、今日からできる対策を身に付けましょう。
バランスよく栄養を摂る
脂肪分を控え、不足しがちな亜鉛やビタミンを意識的に摂取することを心がけましょう。
亜鉛には、髪の主成分であるタンパク質をつくる働きがあります。肉やレバー、牡蠣などの魚介類、チーズ、アーモンドなどに亜鉛は含まれています。1日あたりに摂取する亜鉛の量は、成人男性で10mg、成人女性で8mgが推奨です。
また、ビタミンB2・B6・Cは、亜鉛の吸収を助けたり、毛母細胞の細胞分裂を活性化させたりする働きがあります。これらは青魚や乳製品、卵、大豆、サケ、マグロ、ナッツなどに含まれているので、こちらも合わせて摂取することをおすすめします。
ストレスを軽減する
ストレスの要因として、人間関係や精神的な不安などが考えられます。要因そのものを解消するより、適度な運動やストレッチ、趣味を通じてストレスを軽減することから始めましょう。散歩する時間や階段を使う機会を増やしたり、趣味に時間をあてたりするなど、始めやすいものがおすすめです。慣れてきたら、新陳代謝や心肺機能を高める効果がある有酸素運動を行うと、育毛にもつながります。
早寝早起き
成長ホルモンが分泌されやすい22時に床に就くことをおすすめします。少なくとも、深夜2時までには就寝することを心がけましょう。また、朝に日光を浴びないと、自律神経のバランスの乱れにつながることも。朝は6～8時に起きて朝日を浴びて、交感神経を刺激しましょう。早起きしてウォーキングに時間をあてることで、より身体にも髪にも効果があります。
血流を促進する頭皮マッサージ
頭皮マッサージには血流の促進が期待できます。ただし、爪を立てたり刺激を与えすぎたりなど、間違ったやり方は逆効果。必ず指の腹を使って、適度な力加減で行いましょう。お風呂上りに行うことをおすすめします。
詳しいマッサージ方法や頭皮の硬さチェックについては、こちらをご覧ください。
正しいヘアケアを身に付ける
上記の頭皮マッサージ以外に、シャンプーやブラッシングもヘアケアに含まれます。洗髪やブラッシングにおいても、ゴシゴシこすったりするのは厳禁。また、自分に合ったシャンプーの選び方や、濡れた状態でのブラッシングは髪に大ダメージなど、意外と正しいやり方について知らない方も多いのではないでしょうか。毎日手入れをしているからこそ、髪のケアについて正しい知識を身に付けましょう。詳細は下記のリンク先をご覧ください。
サロンの利用や病院での治療
上記の方法を試してもなかなか髪が伸びない場合は、サロンや病院など髪の専門家に任せることで改善する場合もあります。抵抗があるかもしれませんが、専門家は個人に合った解決策を提示してくれます。解決する手段の一つとして、念頭においておくと良いでしょう。
■エクステと髪の伸びにくさの関係
エクステを付けていると髪の毛が伸びない、あるいは伸びるのが遅くなったと感じる人もいるのではないでしょうか？実際は、エクステ自体が髪の成長を止めることはありません。
エクステをはずすまで地毛の伸びがわからないため
長いエクステを付けている間は、自分の本来の髪よりも髪の毛が長くなった状態になります。そのため、どれだけ髪の毛が伸びているのかは、エクステを取り外すまで分からないものです。
しかし、エクステを付けて1か月以上経つと、根元の地毛が伸びて少しエクステが浮いてくるのが確認できるでしょう。これにより、エクステを付けた状態でも髪の毛は確実に伸びてくるとわかります。また、エクステと地毛が繋がった部分が緩んできたときは、髪の毛が十分に伸びている証拠です。
編み込み部分が影響して綺麗に髪が伸びないため
エクステは髪の毛に重りを付けているようなものなので、頭皮や髪の毛に負担がかかっている状態でもあります。本来、下に向かって伸びてくる髪の毛を、エクステと編み込んで繋げることで、綺麗に下に向かって伸びてきません。そのため、髪の毛がなかなか伸びてこないと感じる人が多いようです。
頭皮や髪の毛に負担がかかっているため
エクステを取り外してからも髪の毛の伸びが遅いと感じる人は、エクステによって頭皮や髪の毛に負担がかかってしまい、ストレス状態にあるのかもしれません。そのような場合は、頭皮の血行を良くするために上記で紹介したヘッドマッサージを行ってみましょう。頭皮の血行を良くすることで、髪の成長に必要な栄養分が届きやすくなり、成長しやすい環境へと導きます。
■まとめ
髪の伸びが遅いと、つい遺伝や加齢のせいだとあきらめてしまいがち。しかし、実際は日常生活で、少し対策することで改善につながることもあるのです。今回紹介した対策方法はどれもハードルが高いものではありませんので、髪の伸びに悩んでいる方はぜひ実践してみてください。
記事初回公開日： 2017年6月5日