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ブラッシングは、すればするほど髪に良いものと思い込んではいませんか?実は間違った方法でブラッシングをすると、キューティクルや頭皮を傷つけてしまうこともあるようです。このページでは、ブラッシングの効果や注意点など、髪にブラシを通す上で知っておきたい基礎知識を詳しく紹介していきます。正しいブラッシング法をマスターして、美しい髪と健やかな頭皮を手に入れましょう。
■ブラッシングの効果
まず、ブラッシングの効果について見てみましょう。
●スタイリングがしやすく、切れ毛も防げる
ヘアスタイルを整える際は、前もってヘアブラシで髪をとかすことで、スタイリングが楽になります。特に寝起きの場合は、寝癖で髪が絡まっていることもあり、切れ毛の原因となるので、丁寧にとかす必要があるでしょう。ある程度髪の流れが決まれば、髪を扱いやすくなり、ワックスやムースといったスタイリング剤もなじみやすくなります。
●髪の汚れを取り除いて清潔に保つ
ブラッシングをすることで髪に絡みついたホコリや抜け毛、フケを綺麗に落とすことができます。汚れを取り除くことで見た目の清潔感を保つことができます。
●髪にツヤや潤いをもたらす
ブラッシングをすることで、髪にツヤや潤いが出ると聞いたことがありませんか。これは頭皮が乾燥を防ぐために分泌している皮脂が関係しています。頭皮から分泌された皮脂は、毛髪の根元に付着しますが、ブラッシングによって毛先まで届くようになり、髪全体が潤うという仕組みです。
ただし、皮脂が分泌されていない状態でのブラッシングは、摩擦が生じて髪の表面のキューティクルを傷つけることも指摘されています。タイミングには十分注意が必要でしょう。
■要注意!こんなブラッシングは逆効果
ブラッシングには良い効果もあれば、かえって逆効果となる場合もあります。以下の項目を確認して、普段のブラッシングの仕方を見直しましょう。
●ブラッシングのしすぎ
必要以上にブラッシングをすることで、髪の表面のキューティクルを傷つけるだけでなく、やり方によっては頭皮を傷つけることもあります。特に頭皮に傷や炎症がある場合は、症状が悪化してしまう可能性も。
また、髪のもつれがブラシにひっかかった際にも注意が必要です。無理に引っ張ると、枝毛や切れ毛の原因になるだけでなく、成長毛まで引き抜いてしまって毛根にダメージを与えかねません。特に男性の場合は、髪をやさしく扱うことに慣れていないため、ついつい力任せにブラッシングしてしまいがちです。
●濡れている状態でのブラッシング
風呂上がりの髪が濡れた状態でのブラッシングは避けた方が良いでしょう。髪は濡れるとキューティクルが開くので、ブラシの摩擦は無防備な状態の髪に大きなダメージを与える可能性があります。ブラッシングをする時は、タオルやドライヤーでよく乾かしてから行うようにしましょう。目が粗いブラシやクシを使って摩擦を抑えたり、ヘアローションなどを付けて、ブラシの通りを良くしたりするのも良いでしょう。
●洗っていないブラシを使う
もちろん、不衛生なブラシを使うのも良くありません。頭皮に傷がついていると、そこから細菌が侵入し、頭皮の炎症や膿などのトラブルにつながる危険性があります。
■正しいブラッシングの仕方とは?
では、上記の注意点をふまえた上で、正しいブラッシングの仕方を身に付けましょう。
1.正しいブラシを選ぶ
まずは正しいブラシを選んで使用することが大切です。ヘアブラシにはさまざまな素材や形のものがありますが、静電気防止処理が施されたものや、動物の毛を使ったものがおすすめ。適切な材質のものを選ぶことで、ブラッシングで一番問題になる摩擦を、かなり軽減することができます。
2.ブラッシングのタイミング
基本的に髪が乾いているシャンプー前、就寝前、起床後の3回が限度と考えましょう。それ以上のブラッシングはおすすめしません。特にシャンプー後の髪が濡れた状態でのブラッシングは髪を痛める可能性があります。同様に頭皮が荒れているという自覚がある際は、ブラッシングを控えましょう。
3.ローションを使用する
もし手に入るなら、ブラッシング用にローションを購入しておくのも良いでしょう。ブラシの滑りが良くなり、摩擦によってキューティクルを痛めるリスクが減ります。また、ローションを使うことで、髪を保護して摩擦から守るだけでなく、スタイリングを長持ちさせることにもつながります。
4.毛先からブラッシング
ブラッシングをするときには、毛先から優しくブラッシングするのが基本です。途中で髪のもつれがブラシに引っ掛かってしまった時は、それ以上引っ張らないようにしましょう。無理に引っ張ると、枝毛や切れ毛の原因になります。髪のもつれを取りたい場合は、外側から薄く髪を手ですくって、丁寧にとかしていくようにしましょう。それでも取れないときは、もつれた部分のすぐ上を手で抑えながら、根元の方まで力がかからないようにとかしていきます。力を入れず、ブラシの重さを利用してブラッシングすると、比較的簡単にできるので試してみましょう。
5.ブラシのお手入れ
使っているブラシもメンテナンスをする必要があります。皮脂やフケが付着して汚れていないか、使いすぎてブラシの毛が広がっていないか、頭皮や毛髪にダメージを与えないかなど、定期的に確認しましょう。不衛生なブラシを使い続けることは良くありません。
6.ロングヘアの方は寝るときにネットをかぶる
ロングヘアの人は、過度のブラッシングによるトラブルを避けるために、就寝時にネットをかぶることをおすすめします。そうすれば寝起きに髪がもつれたり広がったりしないので、ブラッシングも手早く済ませることが可能です。
■まとめ
一般的には髪に良いと思われていることでも、専門家の目から見たら、間違っていることが意外と多いもの。自己流のヘアケアが危険だと言われるのは、こういった点にあるのです。たかがブラッシングと思うかもしれません。しかし、間違ったやり方は髪や頭皮を傷めるもの。十分注意してください。
初回記事公開日 : 2015年8月7日