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メイクで重要なポイントのひとつになる「まつ毛」。瞳を大きく見せ、印象的な目元にするにはまつ毛を適度な長さに保ちたいものです。
まつ毛が短い人も正しいケアをすれば、まつ毛を良い状態に育めます。それが「まつ育」です。まつ育の方法やまつ毛用の美容液を選ぶポイントをまとめます。
■まつ育とは、正しいケアでまつ毛の健康を育むこと
メイクで重要なポイントのひとつとなるまつ毛。目元の印象は見た目年齢を大きく左右させ、瞳を大きく見せるまつ毛の役割は重要です。
まつ毛が短い人は、マツエクを試したり、まつ毛を長く盛れるマスカラ、アイシャドウを工夫したり、ステキな目元に仕上げるためにいろいろな方法を使っています。
ただ、自分のまつ毛にボリュームがないと、どうしても狙い通りのアイメイクは難しくなります。しっかりとまつ毛に正しいケアをしていけば、良い状態に育めます。
■まつ毛が生える仕組み=ヘアサイクルを理解しよう!
まずまつ毛が生えるメカニズムを確認しておきましょう。まつ毛と毛髪では、生え変わるサイクルの期間に違いはありつつも、成長の仕組みは大きく変わりません。毛髪が2〜6年かけて抜けたり生えたりを繰り返すのに対し、まつ毛は100〜150日の短い期間で生え変わります。
まつ毛のヘアサイクルは髪と同じように、まつ毛が生え始めてから抜け落ちるまでのまつ毛の状況に合わせて、「成長期」「退行期」「休止期」と3つのステージに分けられます。
成長期は、まつ毛の元となる毛母細胞の分裂が活発で、毛球部で毛が製造される期間です。一般的に約40日間で次のステージへと移行します。
次に迎える退行期は、毛母細胞の細胞分裂が衰えていき、毛球が退縮し、完全に退化します。
次のステージには約14日間で移行します。
最後は休止期です。毛母細胞の分裂が止まり、古くなったまつ毛が抜け落ちます。2〜3か月かけて、再び成長期に移行します。
■まつ毛は繊細、ダメージを受けやすい
アイメイクをしていて、ふと「まつ毛の量が減った」「短くなった」と、ダメージを感じることは少なくないでしょう。実は、まつ毛も毛髪と同じように、年齢を重ねると抜けやすくなったり、まつ毛の1本1本が細くなったりします。ただし、まつ毛が減ったと感じても、完全に抜けて生えてこなくなるわけではありません。
また、まつ毛は比較的繊細なため、アイメイクやビューラー、まつ毛エクステなど日々のおしゃれが原因でダメージも受けやすくなります。
■健康的なまつ毛を育むための方法
では、どんなポイントで「まつ育」をすべきでしょうか? 健康なまつ毛を育てるには、毛根の周辺にある成長因子を活発にさせ、根元の環境を整えることが重要です。
食事や睡眠など、規則正しい生活を心がける
まず、十分な睡眠や栄養バランスの取れた食事を取るという日常生活の改善が、まつ育の第一歩として挙げられます。
メイクをしっかり落とし、綺麗に保つ
また、マスカラやアイシャドウのようなアイメイクは丁寧に落とすようにしましょう。メイクが残ったままでは、まつ毛の成長を妨げます。
目元のマッサージでまつ毛が育つ環境を整える
自然な形でケアしたいなら「目元のマッサージ」をしましょう。指先で軽くマッサージすると血行が良くなり、まつ毛が育つ環境が改善します。
まつ毛美容液を使ってハリとコシを出す
まつ育の代表的な方法として、まつ毛美容液があります。市販のまつ毛美容液には毛の成長を促す成分や、根元の皮膚の状態をより良くする成分が含まれるものがあります。
ハリやコシのあるまつ毛が育つ環境を整える手助けになるとされる成分も多いので、使用してみるのも良いです。
ただ、まつ毛美容液の中でどれを選べば良いのか、わからない人もいるでしょう。まつ毛美容液の成分は、育毛目的とスキンケア目的の2種類に分けられます。
育毛目的で代表的な成分はVEGF(毛細血管の成長に必要)やKGF(毛母細胞の分裂に必要)で、これらはまつ毛の成長にも大きく関わっています。他にもみずみずしい皮膚を保つaFGF、健やかな毛に導くチモシンβや銅ペプチドの成分が代表的です。
また、スキンケアを目的とした成分は、ハリとコシのある肌へと導くコエンザイムQ10やAPPSをはじめ、肌を整えるフラーレンやレチノール、美容成分として有名なプラセンタが挙げられます。
これらはまつ毛の生え際だけではなく、目元やまぶたなどにも使えます。皮膚に潤いを与え、シワの原因になる肌の乾燥を防いでくれます。
自分に合ったまつ毛美容液で、効果的にまつ育していきましょう。まつ毛美容液の具体的な使用方法について興味がある方は、こちらのページも参考にしてみてください。
記事初回公開日:2017年9月27日