カミわざ

増毛のために、押さえておくべきシャンプーの知識と頭皮ケアのポイント

目次:

■もう一度確かめておきたい正しいシャンプーの方法

1.お湯洗い

2.シャンプー剤のつけ方

3.洗い方

4.流し方

5.乾かし方

■意外?朝のシャンプーは頭皮の負担増!

■たった10分で薄毛が改善?自宅でできる頭皮マッサージ

・頭頂部のマッサージ

・側頭部のマッサージ

育毛や増毛のために、こだわりたいアイテムのひとつであるシャンプー。「ノンシリコン」や「アミノ酸系」などシャンプーにはさまざまな種類があります。

薄毛にお悩みで育毛、増毛をしたい方は、たくさんの種類があるシャンプーの中からどれを選べばいいのでしょうか?


育毛や増毛という視点で考えた場合、アミノ酸系洗浄成分を中心とした刺激の弱いシャンプーを選ぶのが良いでしょう。

アミノ酸は髪や頭皮の成分に近く、直接頭皮に触れても刺激が少ないものです。それでいてアミノ酸の特徴でもある洗浄力が適度にあるため、育毛や増毛にお悩みの方にとっては、最適なシャンプーだといわれています。

また、市販で売られているシャンプーは、高級アルコール系(ラウレス硫酸ナトリウムなど)のものが多く、泡立ちが良く洗浄力が高いことが特徴です。このシャンプーは、少量で脂汚れを落とす作用のある成分が多く含まれており、頭皮に必要な皮脂まで洗い流してしまうおそれがあるため、薄毛の方の頭皮には向いていないとされています。

アミノ酸系洗浄成分を中心とした低刺激シャンプーは洗浄力が弱いと思われがちですが、低刺激シャンプーでも、頭皮の汚れはちゃんと落としてくれます。 ただ、低刺激シャンプーで洗い足りないと感じる方は、2度洗いやすすぎの時間を長くするなどの工夫で満足感を得るようにしてみてください。

■もう一度確かめておきたい正しいシャンプーの方法

正しいシャンプー方法を学ぶ機会は、そう多くはないと思います。 毎日の洗い方次第では、抜け毛を増やす原因にもつながる可能性があるともいわれていますので、ぜひこの機会に、抜け毛に関わるリスクを減らす刺激の少ないシャンプー方法を知っておきましょう。

1.お湯洗い

シャンプー前には、まずはしっかりとお湯で髪を洗うようにしましょう。

シャンプー剤を髪につける前に、髪の毛を濡らすという方がほとんどのはずです。この時は髪を濡らすのではなく、洗い流す感覚で行ってください。
たとえ髪が短くても2、3分を目安にしっかりとお湯で洗います。
お湯の温度はぬるめの38℃くらいが最適といわれています。

お湯があまりに熱すぎると頭皮への刺激が強くなるほかに、脂分の落としすぎによって乾燥を招き、薄毛につながる可能性が高くなるともいわれているからです。

2.シャンプー剤のつけ方

お湯でしっかりと髪を洗った後は、シャンプー剤を手に取って髪を洗います。男性の場合、シャンプーを手にとったら直に髪につけて、ゴシゴシして泡立てているという方が多いかもしれませんが、これは髪の毛にとって負担のある洗い方といわれています。

特に薄毛の方の頭皮は刺激に敏感になっているので、シャンプー剤を頭皮に直接つけることは控えましょう。500円玉程度のシャンプーの量を手の平に出し、少し水を加えて軽く泡立てて、その泡を髪にのせてよく泡立てながら洗うようにしましょう。

3.洗い方

洗う時のポイントは、髪の生え際から頭頂に向かって、指の腹で頭皮を優しくマッサージする要領で洗っていきます。頭全体にシャンプーの泡が行き渡るように、全体をまんべんなく洗います。決して爪を立てて頭皮を傷つけたりしないように気を付けてください。

4.流し方

次に、髪の毛をシャンプーした後に洗い流す工程です。流し方は、薄毛対策のために重要なポイントになります。シャンプーのぬめり気が残らないようにたっぷり時間をかけて頭皮から十分に洗い流すようにしてください。

洗い残しが薄毛の大きな原因につながるともいわれています。
残ったシャンプーは頭皮を不衛生にして毛穴を詰まらせ、薄毛を進行させてしまう可能性もありますので念入りに洗い流すように気を付けてください。

5.乾かし方

髪は水分を含むと膨張し、柔らかくなっています。濡れたままにしておくと摩擦でキューティクルが剥がれるなど、傷みやすくなります。

まずはバスタオルでしっかりと、水分を取るようにしてください。
タオルドライする際も、やさしく髪の毛にタオルを押し当てて水分を吸収するようにしましょう。ゴシゴシとこするようにしてしまうと髪がダメージを負ってしまう他、摩擦による頭皮への負担も心配です。

タオルでしっかりと水分を取った後は、ドライヤーで乾かします。
ドライヤーで乾かす際は、全体に風を当て水分を飛ばす要領で行ってください。さらにドライヤーは温と冷をこまめに使い分けながらなるべく頭皮に負担をかけないように、短時間でほどよく乾いたくらいで終わらせましょう。


■意外?朝のシャンプーは頭皮の負担増!

夜のシャンプーが面倒なことや、シャンプーの香りで清潔感を出したいという理由で、朝のシャンプーを生活のパターンにしている方もいらっしゃるでしょう。

ただ、朝は何かと忙しく、シャンプーもすすぎも乾かすことも中途半端になっていないでしょうか。十分に汚れやシャンプー剤が落せていないことで、髪や頭皮は知らないうちに負担がかかっているかもしれません。

また、夜にシャンプーをして朝にまたもう一度洗うというようなシャンプーのし過ぎは、汚れとともに頭皮にある皮脂も洗い流してしまいます。

皮脂には、頭皮を乾燥から保護する水分保持の他に、外部からの汚れや紫外線などが頭皮にダメージを与えないようにするバリア効果、頭部の体熱を保持する保温効果という重要な役割があります。

過剰なシャンプーによる皮脂の除去は、頭皮に負担をかけることと同じことになってしまうので、シャンプーはその日の汚れを落とすために夜の一回だけにしておくことをおすすめします。


■たった10分で薄毛が改善?自宅でできる頭皮マッサージ

薄毛の原因のひとつとして、髪の栄養不足があります。

頭皮内の血行が悪い場合、髪の毛を成長させる毛乳頭へ必要な栄養が供給されなくなってしまうため、髪がやせ細って抜けてしまい、薄毛の原因につながるといわれています。この髪の毛のための栄養は、血液に含まれて血管を通って運ばれます。

血行促進のための頭皮マッサージは、手や指先を使って、頭皮を揉んだり、押したり、引っ張ったりと人によってやり方はさまざまですが、ここでは自宅でもできる頭皮マッサージの方法を紹介していきます。

最初は、前髪の生え際部分をマッサージします。両小指を前髪の生え際のセンター部分にあて、そこから生え際部分に沿うように他の指もあてていきます。

この時、必ず指の腹の部分をあてるようにしましょう。この状態から、ゆっくりと大きく動かすように心がけ、指を上下に動かします。力加減は、ほんの少し力を入れる程度にして頭皮をほぐすように、大体2、3分を目安にマッサージをしていきます。

続いては、頭頂部のマッサージです。

両手で頭頂部を包み込むようにしてあてていきます。両手をくっつけるようにしてあててしまうと、指を動かすときにお互いが邪魔になってしまうので、2、3cm程度あけるようにしてください。この状態から、それぞれの指を頭頂部に押し上げるような感じで、ゆっくりと大きく頭皮を揉んでいきます。

次に、両手を頭頂部にあてた状態から、円を描くように指を動かして行きましょう。これも大体2、3分を目安に行います。

最後に側頭部のマッサージです。

小指をこめかみ部分にあて、そこから、耳を覆うような形で指をあてていきます。そこから、2,3分目安で、円を描くように指を動かし、上下にも動かしていきましょう。基本的な動きは頭頂部のマッサージと変わりません。

どのマッサージにも共通した注意点は、ゆっくり大きく動かし、決して爪を立てないことです。

これをしっかり守ったうえで、頭皮をケアしてください。

ここでは、シャンプーや頭皮マッサージについて紹介してきましたが、一番大切なことはヘアケアについての正しい知識を身に付けるということです。シャンプーの種類やケアを正しく知ることで薄毛の進行を遅らせるだけでなく、頭皮環境の改善によって、育毛や発毛に効果があるともいわれています

頭皮ケアをして、薄毛を予防改善していきましょう。

記事初回公開日: 2017年3月7日