新たなる時代へ「生まれ変わる」アデランス特命プロジェクト
『NEXT ADERANS』
~アデランスのDX戦略~
当社を取り巻く環境は大きく変化しており、それに伴いお客様のニーズはますます多様化・高度化しております。
特に注目している変化と当社に求められることへの認識は以下となっております。
①お客様の生活スタイルやトレンドの変化による、コア事業であるアデランス、フォンテーヌのビジネスモデルの変革の必要性
②健康志向、ウェルネス産業への注目の高まりによる、関連事業におけるさらなる価値提供
③eコマース市場の成長を受けた、お客様接点の多様化・デジタルシフトへの対応
このような変化を受け止め、アデランスグループは、更なる透明性を高めガバナンスを強化し、経営効率を高めた企業体への成長を目指します。そしてESG(環境・社会・ガバナンス)の3視点のバランスの取れた経営を行い、真のグローバルウェルネスカンパニーを目指し、強いアデランスグループとなるべく、「生まれ変わる」をテーマに、会社特命プロジェクト「NEXT ADERANS」を発足しました。
・コア事業:収益力の回復→グループ間シナジーを活かした各事業の最大化
・関連事業:販路拡大→美容・健康・医療・衛生市場における地位確立
・海外事業:グループ間シナジーを活用しトータルヘアソリューション展開を推進、未進出エリアへの拡大、デジタルを活用した販路の拡大
■コア事業
当社の経営理念である「最高の商品」、「最高の技術と知識」、「心からのおもてなし」を体現するためには、お客様、スタッフ双方の満足度の高い店舗運営が必要であると考えております。そのために人材育成の強化によるお客様へのサービス提供力強化とスタッフのモチベーション向上を推進しております。具体的には、優れたスキル、知見、マインドを持つスタッフをテクニカルマイスターに認定し、各店舗に配置し、自身のレベルアップと合わせて、店舗全体の底上げを担ってもらっています。
①強みであるブランド力、顧客基盤、技術力を最大限に活用・強化し、お客様に合せた接点、接客、サービスのモデルを構築し、そこで得た顧客データをAIで分析することで新規・既存双方の満足度を高め、販社・事業毎の収益力を向上させる
《主要な達成指標 ▶デジタル接点へのシフト、新規顧客獲得率、既存顧客減少率》
②お客様の声をもとに、人材育成をスキル・制度の両面から強化し、お客様、スタッフ共に満足度の高い店舗運営を推進し、グループ全体の価値提供力を向上させる
《主要な達成指標 ▶社内認定取得者の販売実績、認定取得率》
■関連事業
今後の事業拡大に向けて、さらなる業務の効率化、スピードアップを図るために各部門の機能・権限の引き上げを行うとともに、コア事業と連携した全社横断での販促強化やe-ビジネスの推進の特命プロジェクトを複数立ち上げ、体制強化を進めています。 また、各部が製品開発、営業活動に専念できるよう、プロモーション活動全般を全社のマーケティング機能を統括する組織に移管するとともに連携強化を進めております。
③コア事業のブランド力・顧客基盤を活かし、美容・健康・医療・衛生などの周辺事業領域への進出を果たし、市場における認知を高め、潜在顧客の獲得により事業を拡大する
《主要な達成指標 ▶コア事業の顧客情報を活用したプロダクトの開発、認知向上に伴うECアクセス数》
④市場動向やグローバル需要に対応するために、ECをはじめとした新しい販売チャネルの開拓と、マーケティングの強化により、コア事業の店舗との相互送客を果たし、事業を拡大する
《主要な達成指標 ▶新たなチャネルの開拓》
■海外事業
ソリューションラインナップの拡充と販路拡大に向け、M&Aやパートナー連携を今後も積極的に行います。 直近では、eコマース強化を目的に2021年11月にウィッグのe-コマース販売における優れたプラットフォームを有するイン・ヴォーグ社が当社グループに入りました。
⑤各国の強みやソリューション・情報をタイムリーに共有し、グローバルで生産・在庫の最適化に取り組む等の活動を通じて、様々なニーズを持つお客様の期待にグループ全体でスピード感を持って応える
《主要な達成指標 ▶実績のあるソリューションのグローバル展開》
⑥世界中のお客様にソリューションをご提供するため、M&A・協業先拡大やEコマース戦略の強化により、販路を拡大する
《主要な達成指標 ▶進出拡大エリアの設定、各エリアのチャネル強化の方向性等》
■当社の目指すDX
足元の当たり前を取り戻し、最新デジタル技術も活用できるようにするために基幹業務システムの再構築を進め、「NEXT ADERANS」に向けた基盤を整備し、従来の強みであるブランド力、顧客基盤、営業力、技術力、機動力と掛け合わせ、 トータルウェルネスカンパニーへの変革を実現する
■DX推進に向けた体制
DXの推進に向けては、経営・事業とITが一体となった変革が必要であると考え、国内事業におけるデジタルの側面での支援をより強化するため、国内事業本部傘下にDXの中核を担う情報システム部門を統合しました。 同部門では、IT環境の整備だけではなく、人材交流や教育による事業部門のデータ活用の自走もサポートしています。 また、専門スキルを持つ外部パートナーと継続的な連携や社員のデジタル関連スキル向上のサポート等も行っており、今後も事業部門に対し、提案型でサポートを進めていきます。 また、海外グループに対しては、各会社のレベルに合わせてポリシーや戦略の設計から、アプリケーション、基盤整備等のサポート、将来的な連携を見据えたシステム化の状況把握、方向性共有を目的とした定例的なコミュニケーションを行っています。
(1)社内システムの課題解消による業務の効率化・情報共有推進・人の高付加価値領域へのシフト
【デジタイゼーション】
・基幹業務システムの再構築
使いやすさや性能といった現在システムが抱えている課題を解消するとともに、業務の効率化や最適化、データを活用した高度化に寄与するためのDXを推進する基盤の構築を進めています。
(2)最新デジタル技術の採用によるマーケティング強化・顧客接点強化・LTV向上
【デジタライゼーション】
・メンバーズアプリ・マーケティングオートメーション活用
顧客満足度を高めるため、利便性向上を目的に会員アプリの提供等、接点のデジタルシフトを推進しております。 またMAツールを活用し、パーソナライズされた情報提供が行える仕組みを整備しております。
・データ連携、活用基盤構築
データドリブン経営の推進に向け、事業や部門別に保持しているデータをデータ連携基盤に統合し、経営判断や 事業遂行をサポートする仕組みを構築しています。戦略達成に直結するものや、利用頻度が高いものはダッシュボード化する仕組みを用意するなど、今後も各部門と連携し、拡充を図っていきます。
新たなる時代へ「生まれ変わる」ため、コア事業であるウィッグ事業の回復とウェルネス産業としての美容、健康、医療、衛生の事業領域でのシェア拡大へと事業の多元化とワールドワイドなソリューション企業として、次世代の次の50年先に向けての航跡を築きます。