活動報告(2023年)
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「2023パラアート TOKYO 第10回国際交流展」に協賛
国内外総数860点の応募作品から「アデランス賞」を発表
2023年12月20日(水)~12月24日(日)の5日間にわたって東京芸術劇場ギャラリー(東京都豊島区)で開催された「2023パラアート TOKYO 第10回国際交流展」(日本チャリティ協会主催)が行われ、国内外860点の応募作品の中から、『樹々の中』(村木慧さん作)に「アデランス賞」を授与しました。
アデランスは、アートを通じて障がい者の社会参画や国際交流を推進するという、日本チャリティ協会の「パラアート」の取り組みに賛同し、2021年よりオフィシャルサポーターとして協賛しております。
「パラアート TOKYO」は、世界中の障がい者に呼びかけて作品を募集する、アートの国際展示イベントです。2009年の初回開催以降、巡回展や書の部門の開設、シンポジウムなど毎回、障がい者アートの流れや、時代の移り変わりに合わせて新しい取り組みを取り入れながら開催しています。今年は日本の他、23か国1地域から応募作品が集まり、応募作品は、来場しなくても多くの皆さまにお楽しみいただけるように、バーチャルギャラリーとして「パラアート TOKYO」のホームページ(https://virtualgallery.paraart.jp/2023/)上で公開されています。
会期中の12月23日(土)には、表彰式が行われ、当社からは、株式会社アデランス 上席執行役員 経営企画本部 本部長 グループCSR広報室担当の泉本 正明が参加いたしました。
今回「アデランス賞」を受賞された『樹々の中』は、今後本社社屋に展示し、今後制作する「CSRコミュニケーションレポート」の表紙として採用する予定です。
フォンテーヌ緑の森キャンペーン~緑の森スマイル活動~ 静岡県立森林公園で、苗木植樹に向けて、地ならしを行いました
2023年12月5日(火)、「フォンテーヌ緑の森キャンペーン~緑の森スマイル活動・アカマツの植樹会~」の一環として、静岡県立森林公園において、植樹地の環境を整えるための作業「地ならし」を行いました。
当社では、2009年から使われなくなったウィッグの回収と環境保全をつなげる「フォンテーヌ緑の森キャンペーン」を実施し、この一環として、2019年から「静岡県立森林公園でのアカマツ林再生プロジェクト」に協力しています。
2023年12月5日に、新たな苗の植樹に向け、「地ならし」とよばれる、苗木の成長を妨げる枯葉や倒木、取り残された木の根や枝などを取り除く作業を、中京営業部の社員が中心となり行いました。作業をした土地には、2024年1月にアカマツの苗木が植えられます。
景観が元通りになるまでは時間を要しますが、SDGs・CSR活動の一環として、継続的に活動を続けてまいります。
「第39回日本臨床皮膚科医会 近畿ブロック総会・学術大会」にてアデランスブースを出展
2023年11月26日(日)に、ホテルグランヴィア大阪で開催された「第39回日本臨床皮膚科医会 近畿ブロック総会・学術大会」において、アデランスブースを出展しました。当社が本大会にブースを出展するのは初めてとなります。
「日本臨床皮膚科医会 近畿ブロック」は近畿エリア(滋賀県、京都府、大阪府、奈良県、和歌山県、兵庫県)で、主として皮膚科診療に従事している方などで構成されている医会です。本大会は、近畿ブロックの臨床皮膚科医が一堂に集う年1回の大会で、持田皮フ科 院長の持田 和伸先生が会頭を務められ、「日常診療における光と影をみつめる~皮膚科医の持続可能な目標達成のために~」をテーマに実施されました。
アデランスブースは、トータルビューティをサポートする多種多様な商品を展示し、ご来場の皆様に当社の取り組みをご紹介しました。
「第13回癌・炎症と抗酸化研究会(CIA研究会)」ランチョンセミナーを共催
2023年11月25日(土)にホルトホール大分で開催された「第13回癌・炎症と抗酸化研究会(CIA研究会)」に参加しました。アデランスが本学会に共催するのは8回目となります。
癌・炎症と抗酸化研究会(CIA研究会)は大分大学が中心となり、内視鏡治療の世界的な権威である大分大学 北野学長が代表世話人を務め、この分野ではトップクラスの研究実績を有する大学や病院・企業が参加する医学研究会です。癌や炎症にかかわるさまざまなテーマについて生体の根源的な現象である「抗酸化」の観点から、病態解明および新たな治療法開発を目指して研究を推進しています。
第13回となる今回の研究会では、セミナーのテーマを「最適な抗がん剤脱毛治療を探る」として開催されました。同学会において、「最適な抗がん剤脱毛治療を探る」をテーマに、アデランスがスポンサーシップをとるランチョンセミナーを共催しました。大分大学医学部 先端がん毛髪医療開発講座[アデランス] 准教授 河野 洋平先生が「毛包周囲環境から考える抗がん剤脱毛治療戦略」を演題に、東京女子医科大学 外科学講座 乳腺外科学分野 教授 明石 定子先生が「乳癌治療と脱毛対策」を演題に講演し、大分大学医学部長 大分大学医学部 消化器・小児外科学講座 教授の猪股 雅史先生が司会を務めました。
アデランスの第三の機能性人工毛『CYBERサイバー Xエックス』擦弦楽器用人工弓毛として特許を取得
当社が開発した人工毛『CYBER X(サイバーエックス)』の紡糸技術を応用し、「擦弦楽器用人工弓毛」として国立大学法人東京工業大学(以下、東京工業大学)との共同特許を取得しました。
『CYBER X』は、2022年にウィッグや増毛商品に使用する人工毛として開発しました。今回、『CYBER X』を紡糸する技術を応用し、新たにバイオリン、チェロなどの弦楽器の弓に張る「弓毛」として、東京工業大学とドイツのアーヘン工科大学と共同開発しました。開発した「弓毛」は専門家からも高評価をいただき、アーヘン工科大学の記念式典では、日・独の学生により試奏されました。
一般に「弓毛」は馬の尾の毛を使用しているため、湿気など環境や気候により「弓」の張り具合に影響を受け、その都度細かなチューニングが必要な特性があります。『CYBER X』は人工毛のため、環境変化に関係なく安定した音を出せる可能性に着目して開発し、アーヘン工科大学の博士研究員には「音質も変わらず、チューニングの手間が省ける」とご好評いただきました。
当社では今後も、自社の人工毛の可能性を広げる研究を続けてまいります。
「第28回日本臨床毛髪学会学術集会」 スポンサードセミナーを共催
2023年10月21日(土)から10月22日(日)に、アクトシティ浜松コングレスセンターで開催された「第28回日本臨床毛髪学会学術集会」に参加しました。アデランスが本学会に共催するのは13回目となります。
日本臨床毛髪学会は、国内外の毛髪・皮膚分野の医師や研究者が一堂に会して研究成果を発表する、日本において最高峰の毛髪関連医学会です。第28回を迎える今回の学術集会は「秋は毛活!」をテーマに開催されました。
会期中の10月22日(日)にアデランス共催のセミナーが実施され、大阪大学大学院医学系研究科 皮膚・毛髪再生医学 寄附講座 特任教授の乾 重樹先生が「未来可能性で考える男性型脱毛症治療:細胞外小胞からLEDまで」を演題に講演し、浜松医科大学医学部 皮膚科学講座 准教授・病院教授の伊藤 泰介先生が座長を務めました。
山野美容芸術短期大学にてウィッグに関する講義を実施
2023年10月19日(木)、山野美容芸術短期大学の『美容実習特別講義』に参加し、ウィッグに関する特別授業を実施しました。
当日は、約60名の学生が参加され、当社からは、アデランスの執行役員で、株式会社ライツフォル 代表取締役の 伴仲 道憲が登壇し、ウィッグの種類や、ウィッグ(かつら)の歴史についてお話をいたしました。また、医療用ウィッグのJIS基準や、ウィッグ購入費等の助成制度についても、ご説明いたしました。
参加した学生からは「将来美容師になった時に対応ができるように知識を高めたい」「単にヘアスタイルを変えるだけでなく、病気で悩んでいる人を支えることができると初めて知った」「美容を通じて悩みを解決できることの可能性を改めて感じることができた」などの、多くの感想をいただきました。
当日は、山野美容芸術短期大学出身の若手社員2名もデモンストレーションに参加、学生さん共にウィッグ体験をするなどの交流をすることができました。
「第61回日本癌治療学会学術集会」にアデランスブースを出展
2023年10月19日(木)から21日(土)に、パシフィコ横浜で開催された「第61回日本癌治療学会学術集会」において、アデランスブースを出展しました。
第61回を迎える今回は、慶應義塾大学医学部 泌尿器科学教室 教授の大家 基嗣先生が会長を務められ、「がん診療、一気通貫 -力を合わせて、相乗効果-」をテーマに学術集会が行われました。日本において癌が死因の第一位となっており、癌診療に関わる唯一かつ最大の横断的学会である日本癌治療学会の重要性が高まっています。
アデランスブースは、当社の医療事業に関連した取り組みを紹介することを目的に、2015年4月に制定された医療用ウィッグのJIS規格(規格番号:JIS S9623)に適合した、当社の医療用ウィッグ「TEAM Rafra」の展示をはじめ、頭皮用ローション「HairRepro MEDIα」、脱毛時用帽子、ネイルケア商品といった患者さまの外見をケアする商品などを展示しました。
拓殖大学にてCSRに関する講義を実施
22022年10月18(水)、拓殖大学商学部「経営学科特殊講義(SDGsの実践)」にて、CSRに関する講義を行いました。当社からはグループCSR広報室長 新田 香子が「毛髪の可能性を追求して50年 アデランスの事業と一体化した価値共創型CSR・SDGs」をタイトルに講義を行いました。学生からは「就活をしている中で、SDGsと共同しながら、なおお客様のことを第1に考えてる企業は、素晴らしいと思う。」「ヘアロス問題に正面から向き合われていて、ウィッグの製作はもちろん回収や他の企業との提携など、SDGsにかなり積極的に取り組まれていることがわかりました。」等の多くの感想をいただきました。
講演後には、「あなたがアデランスの社員になったら、どんな活動を提案したいですか?」をテーマにグループディスカッションを実施。次世代の視野に触れ、これからの時代のニーズや必要な価値観を理解し、サステナブルな事業展開を深めていくことの重要性を改めて感じました。
「朝日地球会議2023」当社のSDGs視点に基づいた、「毛髪の可能性を追求した価値共創型SDGs」について特別講演を実施
2023年10月9日(月)から12日(木)の4日間にわたって開催された国際シンポジウム「朝日地球会議2023」に参加しました。「朝日地球会議」は、朝日新聞社が誰ひとり取り残さず、すべての人が暮らしやすい持続可能な地球と社会について、みなさまとともに考えていくシンポジウムです。アデランスが「朝日地球会議」に参加するのは、6年連続・6回目となります。
今年は「対話でひらくコロナ後の世界」をメインテーマに開催。オンライン配信とリアル会場のハイブリッド形式で実施され、オンラインでの視聴者数は4日間のべ約205万人※にのぼりました。(※「YouTube(公式サイトの視聴ページ)」のべ約3万9千人、「X(旧Twitter)」ライブのべ約201万4千人)
開催2日目の10日(火)(DAY2テーマ:SDGsに取り組む)には、当社の文化芸能部長/スタジオAD代表の服部 真樹が「劇場の息吹を 舞台演劇の今、そしてこれから」と題したパネルディスカッションで、舞台演劇の過去と未来について、花總 まり氏(俳優)と語り合いました。宝塚歌劇団と当社のエンターテインメントウィッグの出会いから、他では聞けない舞台裏エピソードも交えながら、コロナ禍で多大な影響を受けた演劇界の当時の様子や感じたことを振り返りました。また、コロナ禍を経た今、これから挑戦したいことなどについても語り合いました。
その後、当社代表取締役社長グループCEOの津村 佳宏が「髪に向き合い55年『人生100年時代』への航跡」と題した特別講演を実施しました。2018年の創業50周年を機に、毛髪事業のみならず、美容事業、ヘルスケア事業、医療事業をドメインに、ウェルネスカンパニーとして「人生100年時代」に寄与すべく邁進する当社の取り組みについて話しました。
パネルディスカッション動画:https://www.asahi.com/eco/awf/movie/101002.html
特別講演動画:https://www.asahi.com/eco/awf/movie/101003.html
ヘアロス啓発イベント2023「Alopecia STAND UP!」に参加
2023年9月23日(土)、特定非営利活動法人Alopecia Style Project Japan(以下ASPJ)が主催するヘアロス啓発イベント2023「Alopecia STAND UP!」に、ゴールドスポンサーとして参加しました。
ASPJでは円形脱毛症、先天性乏毛症、抜毛症、治療の副作用による脱毛などの社会認知の為に、2022年よりヘアロス啓発イベントを毎年9月に開催しています。多くの子ども達に参加してもらう事でヘアロスに対する認知拡大を行い、様々な理由により髪に症状を持つ方が暮らしやすい社会にしていくことを目指してイベントが実施されました。
渋谷ストリーム前 稲荷橋広場で行われた今年のイベントは、渋谷駅周辺を周る「ヘアロス啓発パレード」から始まり、ヘアショーやトークショー、ウィッグ8社が集まるブース出展が行われました。
アデランスからは、10名の社員が参加し、パレードに参加するほか、アデランスグループのウィッグの展示・試着体験、ヘアチェック体験、ピンクエクステ体験を行いました。また、ステージ上では、アデランスのウィッグデザイナー CS教育部 西貝 淑沖による、フォンテーヌ 秋の新作ヘアショーを実施。事前にフォンテーヌにご来店頂き、お似合いになるウィッグをお選びしたうえで、当日を迎えました。
「第41回日本美容皮膚科学会総会・学術大会」 スポンサードセミナーを共催
2023年8月19日(土)から8月20日(日)に、京王プラザホテルで開催された「第41回日本美容皮膚科学会総会・学術大会」において、アデランス共催のスポンサードセミナーでLEDの効用とそのエビデンスに関する研究成果の発表を行いました。
美容皮膚科は皮膚科領域の中でも特に注目を集めている領域の1つで、日本美容皮膚科学会は「美容皮膚科学に関する研究及び、その研究成果の普及、ならびに会員相互の支援、交流、連絡等を主たる目的とする。」という活動目的のもと、年1回の学術大会の実施や、機関誌「Aesthetic Dermatology」を年間4号発刊し、2,800人に及ぶ学会員同士はもちろんの 3 こと、関係諸機関の方々とも密接な連携を取ることで、患者様のQOLの向上につながるという視点で活動を続けています。第41回を迎える今回の学術大会は、「美容皮膚科を学ぶ!」をテーマに東京・新宿区で開催され、アデランスが本学会に共催するのは連続で7回目となります。
会期中の8月20日(日)にアデランス共催のセミナー「LEDの美容皮膚科への応用:基礎と臨床」が実施され、大阪大学大学院医学系研究科 皮膚・毛髪再生医学寄附講座 特任教授の乾 重樹先生が「LEDの美容皮膚科への応用:基礎と臨床」を演題に講演し、浜松医科大学医学部 皮膚科学講座 准教授・病院教授の伊藤 泰介先生が座長を務めました。
さいたま市立植水小学校 土曜チャレンジスクールに参加
2023年7月8日(土)、さいたま市立植水小学校 土曜チャレンジスクールで実施されたヘアドネーションに関する特別授業に参加しました。この特別授業は、植水小学校の近隣の学校である、大宮国際中等教育学校の授業の一環として、学生が主体となり企画・実施されました。当社からは、グループCSR広報室員が参加し、「みんなが笑顔でいられるために 髪のプロフェッショナルアデランスの活動」をタイトルに、企業の取組みの紹介として、「愛のチャリティ」やヘアドネーションへの協力などについてお話いたしました。参加した児童からは、「周りの人にヘアドネーションについて教えてあげたい」「今すぐ自分でもできることに取り組んでいきたい。」「髪の毛を必要としている人が多くて驚いた。」などの感想をいただきました。
医学誌「人間ドック」に論文掲載
2017年4月1日に健常人と疾患患者の毛髪成分分析に関する研究「ランダムフォレストを用いた毛髪による疾患マーカーの探索」(以下、本研究)を開始しました。本研究は、理化学研究所、オーガンテクノロジーズ(現社名 オーガンテック)、かずさDNA研究所、国立循環器病研究センター、神戸市立医療センター中央市民病院との共同研究です。
本研究グループは、健常人と6疾患(糖尿病、高血圧、男性型脱毛症、アルツハイマー型認知症、うつ病、脳梗塞)の毛髪の成分を、株式会社キーウォーカーと共に機械学習を用いて解析し、疾患の判別に重要な成分の絞り込みを試みました。
毛髪は、血液を介して体内の栄養素を取り込みながら細胞が固定化・線維化されて1ヶ月に1cmほど成長します。また、毛髪にはタンパク質をはじめ、ミネラルやアミノ酸など数多くの成分が含まれています。このような性質から毛髪は、血液や尿よりも安定的に数多くの健康データを取得できる生体試料として近年注目を集めており、研究分野においても毛髪成分を解析することで疾患を判別する研究が盛んに行われています。しかし、ほとんどの研究では、毛髪に含まれる数多くの成分から1種類の成分に着目して、疾患との関連性を調べる解析手法が用いられています。そのため、毛髪成分から疾患を判別する研究において、機械学習を用いて解析を実施した例はほとんどありませんでした。
今回の当社の研究により、機械学習は、毛髪を用いた疾患予測の研究において重要成分の絞り込みに有意義であることが示されました。本研究の成果が、2023年6月30日発行の医学誌「人間ドック」38巻1号に掲載されました。
今後も、生活習慣病の早期発見など我が国が抱える健康課題の解決に寄与すべく、毛髪を用いた安定的かつ簡易な健康検査方法の確立を目指して研究を進めてまいります。
医学誌「SKIN SURGERY」に論文掲載
2017年4月1日に健常人と疾患患者の毛髪成分分析に関する研究(以下、本研究)を開始しました。本研究は、理化学研究所、オーガンテクノロジーズ(現社名 オーガンテック)、かずさDNA研究所、国立循環器病研究センター、神戸市立医療センター中央市民病院との共同研究です。
本研究グループは、健常人と6疾患(糖尿病、高血圧、男性型脱毛症、アルツハイマー型認知症、うつ病、脳梗塞)の毛髪を分析することで、これらの疾患の早期発見につながるマーカー(疾患の有無、病状の変化、治療の効果などの指標となる項目や生体内物質)を探索し、毛髪に含まれるアミノ酸、ミネラル、ホルモンの成分を詳細に解析しました。その結果、健常人の毛髪に比べてそれぞれの疾患毛髪に多い成分や少ない成分を特定しました。
本研究を通じて、毛髪から多く情報を取得することができました。そして、健常者と各種疾患患者との間では、毛髪中成分量に偶然ではない違いが認められる成分が存在することが分かりました。この結果より、毛髪は細胞成分の過去ログを有する媒体として、有益な試料となりうる可能性が示唆されました。
今後、各疾患を対象とした前向きコホート研究(さまざまな要因を研究開始時に把握し、時間の流れに沿って、健康状態の変化などを追跡する研究)を実施し、治療の効果や治療経過などに着目することで、生体内イベントと毛髪中成分の因果関係を明確化されることが期待されております。
本研究の健常人と疾患患者の毛髪成分分析に関する研究の成果が、2023年6月30日発行の医学誌「SKIN SURGERY」32巻1号に掲載されました。
今後も、毛髪独自の有用性を明らかにし、毛髪検査の実用化を目指して研究を進めてまいります。
「第31回日本乳癌学会学術総会」 ランチョンセミナーを共催
2023年6月29日(木)から7月1日(土)に、パシフィコ横浜 ノースで開催された「第31回日本乳癌学会学術総会」に参加しました。アデランスが本学会にセミナー共催するのは7回目となります。
日本乳癌学会は「乳がんに関する基礎的ならびに臨床的研究を推進し、社会に貢献するとともに、社員及び会員である医師等の乳がんの研究、教育及び診療の向上を図ること」を目的に、10,000人にも及ぶ会員数を擁する一般社団法人で、医師のみならず看護師も多く参加する学会です。
第31回を迎える今回の学術総会は、「今輝き、未来を拓く~Evolution and Innovation~」をテーマに開催され、がん研究会有明病院 副院長・乳腺センター長の大野 真司先生が会長を務められました。
会期中の6月29日(木)にアデランス共催のセミナーが、「最適な抗がん剤脱毛治療を探る」をテーマに実施されました。大分大学医学部 先端がん毛髪医療開発講座[アデランス] 准教授の河野 洋平先生が「基毛包周囲環境から考える抗がん剤脱毛治療戦略」を演題に講演され、大分大学医学部 消化器・小児外科学講座 教授の猪股 雅史先生が座長を務めました。
抗がん剤治療による脱毛を抑制する研究に関する知見が報告され、セミナー会場は満席の大盛況となりました。また、会期中には企業展示コーナーにブース出展し、共催セミナーに関する質疑にお応えしました。また、ブースでは医療用ウィッグや外見ケア商品をご紹介しました。
BERC寄附講座・関西大学にてCSRに関する講義を実施
関西大学 髙野 一彦教授のゼミナールと、BERC寄附講座「企業の社会的責任」にてCSRに関する講義を実施いたしました。当社は2013年から、関西大学でのCSR講義を行っています。髙野ゼミでは、ゼミ生による当社企業研究の発表が行われました。当社の企業特性やCSR活動を推進する考え方や活動について独自に分析いただきました。その後、質疑応答が行われ、上席執行役員 管理本部 副本部長 箕輪 睦夫が回答いたしました。BERC寄附講座には、約200名の学生が出席し、当社の社外取締役でもある髙野 一彦教授、当社からは上席執行役員 グループCSR広報室担当 箕輪 睦夫、グループCSR広報室長 新田 香子が登壇いたしました。当社の活動の原点である「三方よし」の哲学、「アデランスグループのSDGsの取り組み」について講義を行いました。
「第65回 日本脂質生化学会」毛髪中の脂質分析に関する研究成果を発表
2023年6月8日(木)から6月9日(金)に、KKRホテル熊本(熊本県熊本市)で開催された「第65回 日本脂質生化学会」に参加しました。アデランスが取り組んでいる毛髪中の脂質分析に関する研究成果を一般演題で口頭発表しました。
日本脂質生化学会は、脂質生化学分野の研究者が一堂に集い意見交換することを目的として発足した、欧米各国では類を見ない学会です。日本は脂質生化学分野において世界をリードしてきており、人類の健康に資する数多くの発見と医療革新、新規治療薬、機能性食品の開発へ結びつく数々の成果を挙げています。
会期中の6月9日(金)に「毛髪による健康診断の確立に向けた脂質の高網羅的な探索」を演題に研究開発部 研究員 リーダーの五十嵐 亨平が発表を行いました。
今後も、アデランスはでは当学会の「脂質生化学研究を一層強化し、世界をリードする脂質研究を我が国に生み出す」という理念に寄与できるよう、毛髪関連企業の第一線として、毛髪の可能性を追求し、新たに毛髪を健康分野で活用することを目指して、脂質分析の研究を進めてまいります。
「第122回日本皮膚科学会総会」 ランチョンセミナーを共催
2023年6月1日(木)から4日(日)に、パシフィコ横浜で開催された「第122回日本皮膚科学会総会」に参加しました。アデランスが本学会に共催するのは今回で連続7回目となります。
日本皮膚科学会は、皮膚科学に関する研究・教育と医療について、その連絡連携を図り、皮膚科学の進歩・普及に貢献し、それをもって学術・医療の発展に寄与することを目的として、全国各地の1万2千人を超える会員によって組織されている公益社団法人です。毛髪をはじめ、人体最大の臓器ともいわれる「皮膚」に関するあらゆる治療や研究に関する学術情報や、「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版」を扱う学会としても知られています。
第122回を迎える今回は、「広がる皮膚科学」をテーマに開催され、東京大学医学部 皮膚科学教室 教授 佐藤 伸一先生が会長を務められました。
会期中の6月4日(日)にアデランス共催のセミナーが実施され、大阪大学大学院医学系研究科 皮膚・毛髪再生医学寄附講座 特任教授の乾 重樹先生が「男性型脱毛症治療の未来:細胞外小胞(エクソソーム)およびLEDを含めて」を演題に講演し、浜松医科大学医学部 皮膚科学講座 准教授・病院教授の伊藤 泰介先生が座長を務めました。
「フォンテーヌ 緑の森キャンペーン」 キャンペーン開始
2009年から始まり、今年で15年目を迎えた「フォンテーヌ緑の森キャンペーン」は、ウィッグの回収と環境保全を繋ぐエコサイクルです。不要ウィッグの回収時に、クーポン券を発行いたします。券を利用して新たなウィッグを購入いただくと、売上の一部が植樹活動への寄付に充てられる仕組みとなっております。これまでのキャンペーンでの拠出金は、山梨県での植樹を皮切りに、東日本大震災被災エリアでの桜の植樹、東日本大震災の間接被害を受けた静岡県立森林公園でのアカマツ林の植樹に活用してきました。
今年も、6月1日(木)~8月31日(木)の3ヵ月間、CSR・SDGs活動に対する取り組みの1つとして実施します。
当社の主力商品であるウィッグは、80%以上がポリエステル由来の人工毛髪で作られているため、お客様がご使用されたあと、家庭ごみとして廃棄されると、CO2の発生が危惧されます。そのようなウィッグを回収して、当社が適切な廃棄処理を行うことで、環境負荷への影響を低減することができるのではという思いから始まったのが「フォンテーヌ 緑の森キャンペーン」です。“地球の笑顔”と“社会の笑顔”のために、今後も継続して活動を実施することで、持続可能な社会の実現に寄与し、持続的な成長を目指していきます。
アデランス本社を品川シーサイドキャナルタワーへ移転
2023 年5月29日(月)に、本社機能を集約し、働き方改革を推進すると共に、さらなる生産性の向上を図るため、本社を品川シーサイドキャナルタワーへ移転しました。
アデランスは2023年をもって創業55周年を迎えます。急速に変化する社会の中で、お客様のニーズはますます多様化・高度化しており、当社においてもビジネスモデルの変革、新たな価値の提供、デジタルシフトへの対応などが求められています。
その一環として、グループ全体の経営力向上と事業の成長を図るため、これまで各拠点に分散していた本社機能を集約することで、本社から働き方改革を強化・推進するとともに、次の100周年に向けて「グローバルヘッドクォーター」としての機能を強化してまいります。
新本社では、多様なワークスタイルに対応しつつ、生産性やコミュニケーションの向上も実現できるよう、フリーアドレス制を本格導入しました。社員の声を取り入れながら、社員一人ひとりが「働きやすく」「Performanceを最大限発揮できる職場環境」を目指しています。
微量の毛髪から甲状腺ホルモンを検出することに成功
「第50回 日本乳腺甲状腺超音波医学会学術集会」で発表
2020年より、毛髪成分の健康検査への活用を目的に、毛髪成分を正確に測定するための方法を探る研究を、世界初のDNA専門研究機関として開所した「かずさDNA研究所」、甲状腺疾患の専門病院であり、診断精度や症例実績が高く、トップランナーとして世界をリードしている「伊藤病院」と共同で行っています。2021年からは3者で、毛髪によるバセドウ病の早期発見に向けて、バセドウ病の毛髪検査の臨床試験を開始しています。
この共同研究で、微量の毛髪から甲状腺ホルモンを検出することに成功し、毛髪を使った甲状腺機能亢進症(体の代謝などに関わる「甲状腺ホルモン」が過剰に分泌されることで、ホルモンのはたらきが強く出てしまう病気の総称。バセドウ病は甲状腺機能亢進症の原因として最もよくみられます。)の早期発見の可能性を見出しました。
本研究成果を、2023年5月13日(土)から14日(日)に開催された「第50回 日本乳腺甲状腺超音波医学会学術集会」において、アデランスが共催するイブニングセミナーで発表しました。
毛髪は血液や尿とは異なり、医療機関に来院する必要がなく、サロンや自宅で簡単に採取ができます。そのため、従来にない非侵襲的(尿検査や唾液の採取など、物理的な苦痛・不快感を与えない行為)かつ簡易的なスクリーニング体制の構築が可能であり、簡単に検査が受けられるような仕組みづくりが実現できると考えております。
当社では、この仕組みを実現することで、いち早く甲状腺機能の異常に気付くきっかけとなり、罹患に気づかず過ごしている方の生活の質を向上させることを目標に、今後も研究に取り組んでまいります。
BERC寄附講座・関東学院大学にてCSRに関する講義を実施
2023年4月24日(月)、関東学院大学の『キャリア・デザイン応用』講座にて、BERC寄附講座としてCSRに関する講義を実施しました。グループCSR広報室長 新田 香子が「毛髪の可能性を追求して55年 アデランスの事業と一体化した価値共創型CSR・SDGs」をタイトルに、当社の事業展開の歴史や、今後目指していく姿についてお話しました。また広報業務についてや、仕事をする上で大切にしていること等についてもご紹介しました。「アデランスの企業文化に深い共感を覚えました。」「本当に世のため人のために尽くしている会社なんだと感じました。」「講演を聞き、視野が広がり働き方についても勉強になりました。」など、多くの感想をいただきました。
大分大学医学部附属病院の「ケアメイクルーム」にアデランスブースを設置
2023年4月13日(木)に、大分大学医学部附属病院内の「ケアメイクルーム(運営:公益社団法人国際化粧療法協会)」に、当社ブースを設置しました。
新設されたケアメイクルームは、患者さまのQOL向上を目的に、患者さまとそのご家族、地域住民など幅広い方に、外見ケア・化粧療法などを総合的に提供する場を目指して構想され、まずは外見ケアに関する情報の提供と化粧品の展示から開始しました。
今回、日本初となるケアメイクルームと、ヘアサロンこもれびの連携を図るべく、アデランスブースを設置。当社ブースでは、医療用ウィッグに関するパンフレットを設置・配布するほか、ブラインドメイク®を広める活動を行う一般社団法人日本ケアメイク協会と共同で開発したユニバーサルデザイン(UD)化粧パレット『BLINDMAKE UD パレット』や、頭皮用保湿ローション『HairRepro MEDIα』など、外見ケアに関する商品を展示します。
愛知県立名古屋聾学校にてウィッグに関する講義を実施
2023年3月14日(火)、愛知県立名古屋聾学校に訪問し、ウィッグに関する特別授業を実施しました。この講義は、聾学校において専門的なことを学ぶ意欲があっても、なかなか担当できる講師がいないことを背景に、愛知県立名古屋聾学校からのご相談をいただき、実施の運びとなりました。当社からはパートナーズ事業部 リーダーの小林 桃子が参加し、ブライダル関連企業での就職を目指す、専攻科第1学年 生活デザイン科の生徒1名に向けて、ヘアメイクやウィッグの使用方法に関して講義を行いました。当社の商品を高く評価いただき、幅広い世代の方に、ウィッグに興味をお持ちいただくきっかけになりました。
『CSRコミュニケーションレポート2022-2023』発行
当社の活動をまとめたレポートを発行いたしました。国内外のグループ会社の事業内容やCSR/SDGs 活動などについて紹介しています。今回のレポートより公益財団法人日本チャリティ協会が主催する「パラアートTOKYO」での「アデランス賞」受賞作品である、『クジラ(作者:Yuiさん)』を表紙に使用しております。
鯨が好きです。鯨のフォルムが特に好きです。この鯨を描くのは3回目です。海のイメージのある鯨を植物の中で泳がせてみようと思い描きました。つたと水晶をどう色分けするのかが大変でした。鯨以外にも人が隠れているので探してみて下さい。幼い頃から絵を描くのが好きで、あと集中してやりたい気持ちもあります。絵の評価をしてくださったことに感謝しております。 |